【ぷりずむ】

 いつのまにか、やたらと連絡窓口が増えてしまった。かつては住所と家の固定電話のみだったのが、携帯電話を持ち、パソコンのメールアドレスを複数持ち、スマホになると、SNSなどもあって、いろんな人がいろんな窓口から連絡をよこす …

【座談会】企業倫理の劣化を進めた株主のための短期利益優先主義 松久寛さん(縮小研)/Aさん(化学メーカー元技術役員)/Bさん(製造メーカー元技術者)

 「カリスマ経営者」と賞賛されたカルロス・ゴーン元CEOの逮捕は、企業幹部のたかり体質を暴露した。解雇・賃下げ・労働強化を核とするコストカットを命じながら、社員の努力と犠牲で稼ぎ出した利益を私物化し、いまだに開き直ってい …

<福島原発事故と被害者のニューストピック>

■は国に対する訴訟関連、◇は東電に対する訴訟関連、◎はその他 ◇2018年2月、原発事故で避難指示区域となった南相馬市小高区の住民ら321人が、ふるさとのくらしを奪われて精神的苦痛を受けたとして、東電に慰謝料など総額約1 …

【時評短評 私の直言】軍国主義の教訓忘れた過去最大の新防衛大綱と軍拡路線 柿山朗(元外航船長/元海員組合全国委員)

 2018年12月、政府は、新たな防衛力強化の指針「中期防衛力整備計画(中期防)」を決定した。特徴的なのは、(1)護衛艦いずも型2隻の空母への改修、(2)最新鋭ステルス戦闘機(F35)の購入、うち18機はいずも型空母へ積 …

資本主義・労働の終焉と今ここにあるコミュニズム 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)インタビュー

 いったんルールができると、今度はルールがないと不安になるものです。こうしてルールは増殖し、自発性・自立性・自己判断の空間は切り縮められていきます。  新自由主義のイデオロギーは、一見「自由」・「自立」につながる表現を使 …

【視点論点】アラブ諸国のユダヤ人迫害をデッチあげ賠償を要求するイスラエル 脇浜義明(編集部)

 パレスチナ・イスラエル問題に関するトランプの「世紀の取引」の一部が見えた。すなわち、加害者と被害者をすり替える大芝居である。  イスラエル政府のギラ・ガムリエル社会平等相が、「アラブ諸国とイランにおけるユダヤ人迫害とい …

【論説委員会】移民問題は近代国家の先を考える普遍的テーマ 論説委員・津田道夫

移民をタブー視する安倍政権  1月の論説委員会のテーマは「移民」。昨年、自民党が採決を強行し、入管法の改正を実行した。産業界に蔓延する人手不足の解消に迫られて、ついに単純労働の現場にまで「技能実習」「留学」を口実に外国人 …

人民新聞国賠訴訟 第2回裁判報告 編集部・山田洋一

 2月6日、大阪地裁201号法廷で、違法な人民新聞へのガサイレ(捜索差押え)に対する損害賠償を求める第2回裁判が行われた。この日は、被告=兵庫県警の「捜査は適法」との主張に対する原告=人民新聞社からの批判が展開され、大川 …

【言わせて聞いて】 特集「天皇制・代替わり」

隅から隅まで作られた虚構の「お人柄」  「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」(2016年8月・宮内庁)は、明仁「個人」による、自発的退位の表明でした。この「お言葉」を安倍政権への牽制だと捉えて、好意的に受け …

【映画紹介】 バハールの涙

「バハールの涙」を見た。クルド人女性兵士を描いた映画で、ごく普通の母親がなぜ銃を持って女性兵士部隊に組織されたのか。そして彼女たちを「女に殺されたら天国に行けない」と、ISをはじめイスラムの兵士たちは恐れた。イスラムにと …

【国際評論フランス】 黄色と赤

2018年11月に燃料費や燃料税の引き上げに抗議を開始、その後マクロン退陣を求める運動に発展したフランスの黄色いベスト運動を、1968年の五月革命に喩える人が多いが、自由・愛・平和をテーマにした若者文化の反乱と異なり、黄 …

【沖縄現地 ヤンバル便り】辺野古土砂投入強行 県民投票に勝ち抜き阻止しよう 辺野古カヌーチーム/県民投票を成功させる名護市民の会 金 治明

 沖縄・辺野古への土砂投入を阻止する陸海にわたる粘り強い行動が続いている。基地建設をめぐる県民投票は、5自治体が拒否していたが、県民の闘いの末に2月24日に全県で実施されることになった。カヌーチームの金治明さんに、現地情 …

【ぷりずむ】

 月二回、隔週の土曜日、梅田解放区に参加して、大阪駅の東のところに立っている。こちらは、楽器もひけず、歌いながら語るのも苦手なので、もっぱら横断幕を持つのを手伝っている。そして、参加者が道ゆく人に語りかけるのを聴きながら …

【豊中市】闘いは終わっていない!今だから語りたい! 森友問題の真実 森友学園問題を考える会・高橋もと子

 2月2日、会場のアクア文化ホールは550名の市民で満席となった。  まず、近畿財務局元職員2名と「森友学園問題を考える会」・山本いっとく(元豊中市議)の対談から始まった。元職員として実名で語ることは現職員を苦しめること …

想像力を行使することが左翼の核心 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)インタビュー

右を向いても左を向いても「ルール」の押し付け合い、挙句の果てには「自己責任」だ。息苦しいったらありゃしない。このような状況をどのようにして整理し考え、今後の運動につなげていけばいいのだろうか。デイヴィッド・グレーバー『官 …