五輪開催向け 戦時状態に突入する日本社会 日本社会にはいま、二重の軛がある。一方では、福島第1原発からダダ漏れの放射性物質による市民生活への被害が「常態」であることを示す「原子力緊急事態宣言」によって。他方で、今夏に予 …
【ぷりずむ】
藤原辰史『分解の哲学』は、生産と消費という認識枠組みの外にある「分解」を通して、枠組みを再考させる本だ。屑拾い論が興味深い。屑は価値がないから捨てられたが、それが拾われるのは別の繋がりを通して価値が生じるからだ。屑は商 …
【視点論点】反政府イラク民衆運動を 掻き消したトランプの暴挙 編集部 脇浜 義明
500人以上が殺害され、2500人以上が負傷したイラク民衆の民主化を求める闘争が、米軍によるソレイマニ革命防衛隊司令官殺害事件で、陰に隠れてしまった。そもそもイランの軍事司令官がイラク領内で活動し、別の外国軍が軍事行動 …
権力による学問への介入、歴史修正主義、フェミニズムバッシングに抗う フリーライター 谷町 邦子
第3回フェミニズム科研費裁判、杉田被告の「一般論」「論評」との抗弁に反論 2月13日、「フェミ科研費裁判」第3回口頭弁論が京都地方裁判所で行われた。杉田水脈衆議院議員による、科学研究費を使用したジェンダー研究への中傷が、 …
【青森】模擬弾を六ヶ所村に落とした 米軍三沢基地の戦闘機 なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク事務局次長 中道 雅史
昨年11月6日、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が青森県六ヶ所村の民有地に模擬弾を落とした。 米軍がこれを日本政府に通告したのは、半日も過ぎてからだった。日米地位協定の壁は、沖縄だけではない。青森にもある。落下地点の東 …
【パギやん吠える!】2020年地獄へ行くか、地獄から逃れるか、 地獄を粉砕するか……浪花の歌う巨人・パギやん(趙博)
「謹賀新年」などと言っていられないはずだ。「明けましておめでとうございます」と何処の何方が、どの口で仰るか? 新年を言祝ぐことができるのは、ニッポン国に住む人間のたった2~3%の富裕層だけである。 貧困格差は益々拡大 …
連載・ロスジェネ世代の労働と社会の責任(3) 配達猫さん(アルバイト)インタビュー 聞き手:編集部・園
非正規雇用・派遣切り・放射能汚染がれき焼却 派遣仕事のワーキングプアによる体調不良 私は関西の音響専門校に入りました。就職活動では、希望する音楽スタジオでの仕事は少なく、あっても場所も遠い関東で低賃金、力仕事が大半でし …
【追悼】難民救済に ささげた人生
ペシャワール会中村哲さんを悼む 初めて中村哲さん(1946~2019年)と会ったのが1999年秋、毎日新聞大阪本社での講演会だった。 インドの西端にあるパキスタンは日本人にとって辺境であり、さらに辺境の山岳地帯でハン …
【映画評】少女は夜明けに夢をみる
イスラム教、イランの貧困層に照射 映画は、少女たちの無邪気な雪合戦で始まる。イランに冬があり、雪景色になるとは驚きであった。灼熱の地だと勝手に思い込んでいた。その無知は季節だけではなく、イランへのさまざまな誤解があった …
【バリアのない街】介護現場へのAI導入 「作業」から「介護」への転換は可能か?遙矢当(はやと)@Hayato_barrier
医療福祉現場においてAI(人工知能)活用を掲げる会社(東京・浜松町)を訪れたときのことだ。「現場の声は受け入れられないですねぇ……」―私は重役の一言に落胆した。 高齢者の介護現場において、AIは慢性的な人手不足の解消 …
【文化欄 Iターンするひとびと】 (5)やまはる農園 山下順・淑子さん 聞き手 編集部 矢板 進
街と農村を感覚でつなぐ都市近郊農業 自給自足を目指して 半農半X 口コミ・マルシェで顧客拡大 育てた野菜を顧客に週2回配送してまわる。現在90軒ものお客さんがいるそうで、農家が売り先を自分で確保できるならそれに越したこ …
【イスラエルに暮らして】村で暴行する警察を 撮影記録する活動に参加 イスラエル在住 ガリコ 美恵子
イサウィヤ村に連帯するイスラエル人 パレスチナに連帯するイスラエル人は国民の約1%と言われるが、最近、イサウィヤ村への連帯意識が高まっている。 イサウィヤ村は、東エルサレム北東部にある人口2万人の村だ。就学率が高く、 …
【2020年 新年挨拶】選挙・議会中心主義を乗り越え 街頭へ出よう
人間関係の崩壊進む日本 世界を支配する米国はもとより、世界中で規模の違いはあっても、貧困・格差の拡大と支配者の政治腐敗はどこにも共通している。時にパンを求めて、時に為政者の汚職・不正に、差別に怒る非暴力の人民の行進に、 …
【新年連帯の挨拶】分断進む世界 「人民の新聞」としての役割に期待 東日本成人矯正医療センター在監 重信 房子
人民新聞をいつもありがとうございます。読み学び励まされています。 新年は、世界がますます分断に直面する姿が目に見えます。ドナルド・トランプは、形振り構わず大統領再選のためにあらゆる機会を利用し、矛盾に満ちた政策を繰り …