反緊縮経済政策と脱成長縮小社会をめぐって 参院選では、山本太郎氏の主張と候補者が大きな話題となった。消費税廃止、奨学金徳政令など、れいわ新党の経済政策の柱となっていたのが、「薔薇マークキャンペーン」の「反緊縮」政策だ。 …
【ぷりずむ】
河出書房新社の『文藝』秋号が売れているらしい。特集は「韓国・フェミニズム・日本」。「日本」の要素がはっきり分からないが、韓国作家の最新短編小説を一挙に読める▼家父長制などの旧来的な秩序を自明視せず、啓蒙的な …
【時評短評私の直言】映画「赤軍-PFLP 世界 戦争宣言」の先駆性 シネマブロス 宗形 修一
パレスチナ解放闘争から世界を捉えた 「パレスチナ連帯」という 世界的視座 若松孝二・足立正生共同監督は、70年代の世界の焦点を「パレスチナ」と捉え、ゲリラキャンプ地に潜入しこの映画を完成させた。その中でサイダ難民キャン …
緊張高まるホルムズ海峡 原因は米国の横車 「有志連合」に加わる理由など微塵もなし 山口協(地域・アソシエーション研究所)
論説委員会 イラン情勢をめぐって 7月の論説員会では、米国との間で緊張が高まるイラン情勢をめぐって論議を行った。米国はイラン産原油の全面禁輸を表明し、経済制裁の度合いを高める一方、イランはウラン濃縮の高度化を仄めかすな …
【連載 東京五輪の返上を】肥大化、利権化した五輪は終わりに 神戸大学大学院国際文化学研究科教授 小笠原博毅
第1回 人命にかかわる灼熱下での強行 東京五輪開幕予定日まで1年を切った。福島事故の隠ぺいや数々の不正疑惑など、問題は数えきれない。日本への怒りのデモが続く韓国でも、放射能汚染への懸念が再燃し、ボイコットに世論の3分の …
【連載(2)食べて、身になる】「食」で、のびやかになる 木澤 夏実(げいじゅつ と、ごはん スペースAKEBI)
差別を生み出す料理作法を 崩すことで人間解放の道が 「食」というものは元来、生産・調理・食事といった全ての過程において、とにかくやたらとルールの多いものであった。理にかなった先人の知恵が継承された結果、その分野の常識と …
【オシテルヤン日記】本人の意思を尊重しつつ見守る 大阪・長居「コミュニティスペース オシテルヤ」職員 中桐 康介
夜回りで出会う人々とそれぞれの理由 「息苦しくなって」 施設を出た女性 7月×日 先月からぼくらの夜回りコースで50歳前後の女性が野宿しており、気になっています。話すとけっこうしっかりしゃべってくれて、お金がなくて、 …
「表現の不自由」そのもの、 憲法違反の「検閲」「中止」強要
中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後 8月1日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」内の企画展「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた。さまざまな理由から国内の美術館での作品展示が不許可になった …
【くりりゅうの哲学ノート】社会を変える「私たち」とはどのような「私たち」か 在野の哲学者・文筆業 栗田 隆子
「革命を信じているか?」 先日、東京にて宝塚月組公演『チェ・ゲバラ』を友人と観に行った。そう、あのキューバ革命を起こしたチェ・ゲバラが主人公の歌劇である。 宝塚歌劇団でゲバラをやると聞きつけた私の友人がぜひというこ …
【香山リカX戸田ひさし】精神科医の立場からみる ヘイトが蔓延する日本社会(2)
人種差別・民族差別は心を破壊する アイヌからの略奪 知らなかった自分 香:「アイヌの歴史」を小学校で習うけど、土地を収奪した話はされません。文化もエキゾチックなものとして扱われ、私たち「和人」がそれを禁止したことには触れ …
【福島の争点】被ばく防護基準を来春にも年間 10mSvに見直す悪質極まる勧告 黒田 節子(原発いらない福島の女たち)
ICRPと政府の非人道的な策動 放射線防護より 社会的影響重視 ICRP(国際放射線防護委員会)は来春にも、原発事故後の放射線被曝防護基準を年間1mSvから10mSvに見直す方針であることがわかった。フクシマの現実は2 …
世界中に広がる労働者協同組合 地域主権・循環型経済めざす ささえあい生協新潟 高見 優さんインタビュー
「ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟」(以下「ささえあい生協新潟」)は、高齢者生協として小規模多機能型居宅介護事業所(10カ所)を中心に、若者サポートステーション、障害者自立支援事業なども行う労働者協同組合だ。20 …
【浦島オバさん太郎の日本すごくない!】<第四話 日本食は健康なのか>
ロンドンで人気のある日本食といえば、ラーメン・カレー・天婦羅。ピカデリーにあるラーメン屋さんには週末になると長い行列ができるほどです。日本食は「おいしい」「きれい」「健康的」などといわれています。でも、ロンドンで日本 …
【贈呈本紹介】隠し味としての人権 竹尾正己人権考「孤楽夢」集 評者 編集部 村上薫
この本は、7月の「狭山アクション滋賀」にて、参加者からいただいた。 著者の竹尾氏は建設省を33歳で退職後、滋賀県で部落解放運動に身を投じ、部落解放同盟滋賀県連合会書記長を務めた。日本の近現代史の考察を深め「平和・人 …
【追悼】原発いらない金曜行動in郡山 井上利男さん 黒田 節子(原発いらない福島の女たち)
6月9日、急性心筋梗塞で他界。74才。徹頭徹尾、反核・反原発・反権威で生きてきた人の一人といってもいいだろうか。世界を放浪して歩く詩人に付けられたあだ名ダマリは、「おだまり!」から来ていたという。だから、原発問題で喋り …