1月17日午前、吉田寮を京都地方裁判所の執行官が訪れ、「占有移転禁止の仮処分」を下した。これは、明け渡しを求める訴訟の前提として被告となる占有者を固定するための措置である。今回の仮処分の対象は現棟と食堂で、数十名の寮生 …
【連載19年入管法改正】入管体制最後の大博打 最終回 深見 史
これまで見てきたように、絶えざる労働力不足に苦しみながらも、入管法は一貫して「労働力不足を補うために外国人労働者を入れる」ことを忌避してきた。そのため、実体は労働者であるにもかかわらず、「本当の労働者ではない」立場の外 …
【2019年 新春討論・後編】 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)・原口剛さん(神戸大学准教授)対談
前号では、世界の情勢と資本主義の危機的状況について意見交換されました。後半では、これまで当たり前と思っていた生活のあり方や常識を見直し、どのような新たな運動を切り拓けるかを中心に、活発な討論が続きました。それは、「デザ …
【12・25大阪入管】キャンドルアクション 編集部・ラボルテ
「ありがとう!」「メリークリスマス!」という声が大阪入管の中から夜空に響いた。抗議行動のコール「大阪入管は仮放免だせ!」「長期収容をやめろ!」に対する被収容者の応答だ。12月25日、クリスマスに「大阪入管前キャンドルア …
【連載19年入管法改正】入管体制最後の大博打 その3 深見 史
「技術移転」の建前を投げ捨てた技能実習制度 2012年、外国人登録法が廃止され「新たな在留管理制度」が始まった。2013年、ジェトロ(日本貿易振興機構)が、不振が続く対日投資改善のために提言を行い、それに即答する形で、 …
【視点 論点】「奴隷法」と専制政治へのハンガリー人民の反乱 編集部 脇浜義明
2010年、ハンガリーで極右のヴィクトル・オルガーン政権成立、日本の反動勢力と同様、議会の3分の2を占め、好き放題をしている。移民排外を掲げて登場した極右政権を嫌って、皮肉にも西欧へ逃亡する移民が数十万人規模に達してい …
今年も闘いは続きます!不当逮捕裁判は最高裁へ上告
17年の本紙編集長の不当逮捕に対し、昨年12月11日、大阪高裁は控訴を棄却。私たちは法廷で強く抗議し、即座に最高裁へ上告しました。 また、新聞社家宅捜索に対する国賠訴訟は、2月6日に第2回期日を迎えます。12時半から大 …
【2019新春討論】 前編 資本主義の横暴と対峙する世界的な民衆運動の行方 酒井隆史(大阪府立大学教授)・原口剛(神戸大学准教授)対談
2018年の終わりには、フランスから「黄色いベスト」運動が始まり、ヨーロッパの他の地域へも飛び火している。また、年末年始にはニューヨーク証券取引所では、トランプの政権運営・米中貿易戦争の不透明感が増すなか株価の大規模な変 …
辺野古への合意なき土砂投入怒りは沸点に達している 柴田鉄也 (辺野古・カヌーメンバー)
琉球セメント前座り込み 昨年12月14日金曜日11時少し前、埋め立て用の土砂が辺野古崎の海域、サンゴをはじめとした貴重な生き物が生きている浅瀬の海に投入された。 何かが変わった。12月14日を沖縄に住む人々は忘れはし …
サンフランシスコ「慰安婦」像設置 山口智美(モンタナ州立大学教員)
2018年10月2日、大阪市の吉村洋文市長はサンフランシスコのロンドン・ブリード市長に、60年以上にわたり続いていた両市の姉妹都市関係を破棄するという内容の10ページに及ぶ書簡を送付した。 17年9月22日、サンフラ …
連載・入管法改悪―「入管体制最後の大博打」(2) 深見 史
1990年、入管体制は大きく変わった。もしこの時に人口問題や労働環境について真摯な議論をしていれば、この国は今とはずいぶん違った国になったはずだ。 この年は、日本が「繁栄」から一転、底なしの没落へ向かう始まりの年でも …
【2019新年メッセージ】 阪南大学准教授 下地真樹/浪速の歌う巨人・パギやん(趙 博)
安倍支持者に欠けている自分で考える意志 絶望を認めることから出発を 阪南大学准教授 下地真樹 とても酷い世の中が続いています。それもどんどん悪くなっていきます。しかも、これを多くの人が容認しています。「ヒロポン打って元 …
差別の根源・天皇制を終わりにしよう! 宮崎俊郎(おわてんねっと/日の丸と君が代の法制化と強制に反対する神奈川の会)
来年の天皇代替わりで、「平成最後の年」と連呼されている。「代替わり」の大型連休時は何と10連休。日本にいる人々の歴史全てを天皇制が決めているかのようで、天皇発言に共感する言説も増え続ける。だが天皇制は身分差別と特権階級の …
京大・吉田寮自治会の抗議声明
昨年12月19日、京都大学当局は「吉田寮生の安全確保についての基本方針」を発表し、当事者である吉田寮自治会への打診や説明、合意形成などを一切行わず、一方的に吉田寮の「退舎期限」を18年9月末日と定めた。10月以降、寮の …
【大阪高裁判決】「山田洋一さんは無罪コールと横断幕で抗議 同志社大学大学院社会学研究科 メディア学専攻博士後期課程教授 浅野健一
人民新聞・山田洋一編集長が神戸地裁の不当判決を不服とし、控訴した事件で、大阪高裁(樋口裕晃裁判長、佐藤洋幸・柴田厚司両裁判官)は12月11日午後3時15分から、高裁201号法廷で判決を言い渡した。一審判決を正当化し、控 …