【ぷりずむ】

 日大アメフト部で監督とヘッドコーチが故意の反則を指示して関西学院大学の選手を傷つけた事件以来、スポーツ界での不祥事告発が跡を絶たない。いずれも共通しているのは上意下達、問答無用、暴力的体質だ▼なかには愛知県の湯川高校の …

【ぷりずむ】

 女子体操のパワハラ騒動で、日本体操協会は、塚原夫婦の職務一時停止を決め、第三者委員会による真相解明をすすめている。そのなかで、フジテレビ「バイキング」の メーンMCの坂上忍が、9月10日前後、塚原夫婦擁護のスタンスで番 …

【ぷりずむ】

         日本の政治状況は、アベ政治に反対する側がバラバラ、この一言である。共産党と組むのかどうか、これが一つの分岐点になっている▼思い起こすのは毛沢東の『矛盾論』である。毛沢東は1937年8月、延安でこれを講演 …

ぷりずむ

 知人に勧められた真木悠介の著作集でドーキンスの「利己的な遺伝子」を知った。「個体の形質も行動資質も、遺伝子の再生産を確実化し効率化するように形成されている」という結論は味も素っ気もない。が、生物個体の生存形態や繁殖とい …

【ぷりずむ】

 森友問題で、ごみの撤去費算出に関わった業者が学園と近畿財務局の誘導で虚偽報告をしたと自白した▼この業者を批判する声はほとんど聞こえてこないが、明らかに彼らは汚いことをしたのだ。繰り返される企業の不正でも、トップや上司だ …

ぷりずむ

 いよいよ小・中学校で、教科としての道徳の授業が始まる。さらに、再来年から高校の「現代社会」が廃止され、代わって「公共」が必修になる。「基本的人権の保障」や「平和主義」が高校の授業からなくなる▼「いじめの防止」も改定の一 …

【ぷりずむ】

 寒い冬から暑い春へと一気に移りかわってしまって、頭も身体もついていかない。みるみるうちに新緑が吹き出し、鳥がさえずり、虫もぶんぶん飛び回り、生き物たちはにぎやかだ。きっと人間は頭デッカチなぶん、季節の変わり目に乗り遅れ …

【ぷりずむ】

 安保法制反対の運動のとき「戦後70年を迎えた今、立憲主義はかつてない危機に瀕している」と言われた。だが、憲法をその地の最高法規とするという立憲主義は本当に実現していたのか。▼占領が終わってから今日まで、日本国憲法の上に …

【ぷりずむ】

 1651号のぷりずむで、やる気が出ないのは湿度が悪いので私は悪くないと書いた。自然の波には逆らえないと。その後、ぐんぐん気温が上がって、真夏の炎熱地獄さんがいらっしゃった。やる気は出ないどころか枯渇して、うんざり、げん …

【ぷりずむ】

 自分には何もできないと言い訳して、思考停止し逃げる人が多い。それが社会を悪くしている。自分ができることを具体的に考えておくべきだ▼「セクハラ現場にいる、第三者である自分」に何ができるか。直接介入としては録音したうえで「 …

【ぷりずむ】

 AI(人工知能)の発達で人間の仕事がなくなってしまうということで、ベーシックインカムの評価が再び始まっている。所得に関係なく一律に政府から支給を受ける▼当初この考えを知った時は反対だった。働く気がなくなってしまうんじゃ …

ぷりずむ

 杉田水脈議員の差別発言に続いて、今度は稲田朋美議員。  日本会議のある支部で「憲法教という新興宗教に毒されず安倍総理を応援」である。国会議員という公の立場にある者らのこの発言は、まさに差別糾弾の対象である ▼問題は、こ …

【ぷりずむ】

 米朝首脳会談がらみの報道で、認識のゆがみが典型的に出ているのが拉致問題だ。米朝首脳会談で日本人拉致問題が解決するはずがないのに、日本のメディアでは事前にも会談後にも、拉致問題が解決に向けて大きく前進するかのような楽観的 …