ぷりずむ

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 いよいよ小・中学校で、教科としての道徳の授業が始まる。さらに、再来年から高校の「現代社会」が廃止され、代わって「公共」が必修になる。「基本的人権の保障」や「平和主義」が高校の授業からなくなる▼「いじめの防止」も改定の一つの理由とされた。しかし、道徳を教科とすることで、いじめや不登校など学校のかかえる問題が少しでもかわるのか。結論をいえば、よけいにひどくなる。ますます不登校は増えるだろう。陰湿ないじめがはびこるだろう▼歴史上いちばん反・道徳のアベ政権が道徳を教科にした。道徳の時間にハイハイと答え、成績もいい生徒が、休み時間に誰かをいじっている。まわりもそれをはやす。まさにアベがやってきたことだ▼小中高の改定に一貫しているのは、人々を戦争に駆り立てるために、個人よりも国家を上位に置く国家第一主義である。人を資源としか見ない資本主義が戦争を準備するとき必ず出てくる。これに対して、今こそ、人を尊厳あるものとして互いに敬い、基本的人権をあくまで行使し、他人のそれを尊重する。そのような日常の取り組みをさらに深め、そして次代に伝えよう。(n)

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