【ぷりずむ】

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         日本の政治状況は、アベ政治に反対する側がバラバラ、この一言である。共産党と組むのかどうか、これが一つの分岐点になっている▼思い起こすのは毛沢東の『矛盾論』である。毛沢東は1937年8月、延安でこれを講演した。何が主要な矛盾であり、何が副次的な矛盾であるのかを見極め闘わねばならない。主要な矛盾は、歴史の発展段階において転換してゆく。これを説いた▼当時、第一次国共合作の破綻後、共産党は国民党とまさに死闘を繰り広げていた。そこに、日本軍国主義の侵略が拡がり、盧溝橋事件が起こる。共産党は、中国人民と日本軍国主義との矛盾が主要な矛盾であるとの立場に立ち、再びの国共合作を呼びかけ、紆余曲折を経て成立。ついに日本にうち勝つ。そしてその後は再び国共内戦に入ってゆく▼今の日本では、立憲主義=法治主義の政治か、アベ政治か、この矛盾が主要矛盾である。一部の旧民主党系勢力と共産党の矛盾は副次的である。アベ政治に反対し立憲主義を求めるものは、副次矛盾をひとまず横に置いて、分断をのりこえ団結せよ。われわれ自身がこれを呼びかけてゆこう。 (n)

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