歴史の書き換え、言論統制(目に見えない形や自主規制を含め)、息苦しさ、マイノリティいじめや迫害、軍備増強、でっち上げ逮捕、オーウェル的ニュースピーク、監視等々、ファシズムの特徴が顕著になっている。それはもう「事件」ではな …
【フランス】運動は議会主義(選挙制度と大統領制)の壁を超えられるのか? 杉村昌昭さん(龍谷大学名誉教授)
正念場迎える「黄色いベスト」 フランスの「黄色いベスト」運動は、第二次大戦後、最も長期にわたる直接行動となって、現在もなお続けられている。この運動は、そもそもなぜ始まり、どのように広がったのか、争点はなにか、右翼の運動だ …
イタリア右翼政権による移民弾圧と左翼コミュニティの強制排除 トリノ市在住・しろー
イタリアでは昨年3月の総選挙で、ポピュリスト政党「五つ星運動」のジュゼッペ・コンテが首相に、極右政党「同盟」のマッテオ・サルヴィーニとルイージ・ディマイオが副首相に就任した。 それ以降、現政権はわずか数パーセントしか …
ハノイ朝米会談は決裂ではなく朝鮮戦争終焉への出発点 浅野健一(ジャーナリスト、元同志社大学教授)
ベトナムの首都ハノイで2月末に行われた金正恩朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)国務委員長とトランプ米合衆国大統領の第2回首脳会談は合意なしに閉幕したため、日本では、「北がミサイル発射場を復旧」、「南北にクーデターの危機」など …
【イスラエルに暮らして】今も入植者に奪われるパレスチナ人の家 イスラエル在住 ガリコ美恵子
逆らえば容赦なく連行 エルサレム旧市街イスラム教徒地区にあるパレスチナ人の家が入植団体に奪われた。 2月17日朝、「アブ・アサブ家に警察が入った」と連絡がきた。行くと、数百人の国境警察、警察、治安警察が動員され、玄関 …
広範な政治連合構築するグリーン・ニュー・ディール運動 ジェシカ・コーベット(『コモン・ドリームズ』スタッフ)
民主党左派議員が先週発表した「グリーン・ニュー・ディール」は、(1)再生可能エネルギーで米国のエネルギー・システムを根本的に変革し、(2)気候変動危機に取り組むと同時に、(3)経済全体を新しいグリーン経済に変えていく、 …
【国際評論チョムスキー・インタビュー】オカシオ・コルテス等マイノリティ新人社会主義議員たちはマルティチュードを奮起させる―チョムスキーとポリクロニュー対談。*
米連邦政府の一部閉鎖、ベネズエラの権力闘争、フランスのマクロンの危機、英国のブレキジット悪夢、イスラエル・イランの対立など、世界中は混乱と不安定で揺らいでいる。一方、富者と貧者の間の社会的・経済的格差が広がる文脈の中で独 …
【ベネズエラ】米国の軍事介入は許されない 一井不二夫さん(ラテンアメリカ政治経済研究会)インタビュー
チャベス元大統領によって「ボリバル社会主義」が進められてきたベネズエラ。だが、チャベス死後にその路線を引き継いだマドゥロ大統領と、野党のグアイド暫定大統領の、2人の指導者がいる異常事態となっている。米国は、ベネズエラの …
【国際評論ラテンアメリカ】 ピンクの潮流 翻訳・脇浜義明
少し前、ラテンアメリカで左傾政権が次々とあらわれ、世界の左翼を喜ばせた時期があった。共産主義と呼べない程度の左傾化で、「ピンクの潮流」と呼ばれた。現在それが姿を消し、右翼政権が次々と誕生した。残る左派政権も、例えばニカラ …
資本主義・労働の終焉と今ここにあるコミュニズム 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)インタビュー
いったんルールができると、今度はルールがないと不安になるものです。こうしてルールは増殖し、自発性・自立性・自己判断の空間は切り縮められていきます。 新自由主義のイデオロギーは、一見「自由」・「自立」につながる表現を使 …
【視点論点】アラブ諸国のユダヤ人迫害をデッチあげ賠償を要求するイスラエル 脇浜義明(編集部)
パレスチナ・イスラエル問題に関するトランプの「世紀の取引」の一部が見えた。すなわち、加害者と被害者をすり替える大芝居である。 イスラエル政府のギラ・ガムリエル社会平等相が、「アラブ諸国とイランにおけるユダヤ人迫害とい …
【国際評論フランス】 黄色と赤
2018年11月に燃料費や燃料税の引き上げに抗議を開始、その後マクロン退陣を求める運動に発展したフランスの黄色いベスト運動を、1968年の五月革命に喩える人が多いが、自由・愛・平和をテーマにした若者文化の反乱と異なり、黄 …
【第10回論説委員会】米中貿易戦争をめぐって 山口 協(地域・アソシエーション研究所)
「米中貿易戦争」の3つの層 一口に「米中貿易戦争」と言われるが、おおよそ3つの層があるようだ。 一つは、文字どおり貿易摩擦をめぐる経済ナショナリズムの層。トランプは国内の製造業を守るアピールとして、追加関税で輸入を制 …
災害で再評価されるキューバの社会主義的農業・エコロジー運動 訳・脇浜義明
2018年にプエルトリコを訪れたカナダの女性ジャーナリストナオミ・クラインは、災害資本主義がもたらした荒廃の中で苦闘する民衆の努力に一抹の希望を見た。資本主義的巨大企業が流通させる食料がないなか、有機農業が人々に食物を …
【イスラエルに暮らして】パレスチナ人のユダヤ化を計る イスラエル在住 ガリコ美恵子
2020年1月から、イスラエル占領下東エルサレムの国連運営学校が閉鎖され、エルサレム市運営になる。東エルサレムの公立学校は、市から支給される運営費用、教室、机、椅子、教師の数が児童数に見合っていないこともあり、ドロップ …