「生きづらさ」という言葉が、すっかり定着した日本社会だが、それは、様々な形態・要素・要因が重層的に絡み合う包括的で曖昧な言葉でもある。人民新聞では、10数年前から当事者インタビューなどを重ねてきたが、「生きづらさ」は、 …
連帯労組近畿地本・西山直洋執行委員に聞く
「全日本建設運輸連帯労働組合」の「関西地区生コン支部」が、年明けから右翼や警察権力の攻撃を受けている。悪名高き「在特会」関係者が全面に出て、事務所前の街宣や暴行やネットでの攻撃、警察の家宅捜索が続いている。背景に何があ …
【実録】公安警察取り調べ(6)
逮捕から8日目、2回目の検事調べのため、早朝、検察庁に連行された。容疑者は、手錠と腰縄で拘束され、数珠つなぎにされてマイクロバスに乗車する。検察庁に到着すると、鉄格子の待合室に収容されるのだが、ここでは各警察署からの容 …
【オシテルヤン日記】さまざまな人が交差する場所から
山口さんと出会ったのは、いよいよ寒さを増してきた11月上旬。夜回りで訪れた長居公園の陸上競技場で、毛布もかぶらずに眠り込んでいたところでした。月曜日にオシテルヤに来てくださいね、と声をかけて別れました。 週が明けて水 …
海自が兵員・特殊車両の輸送に民間フェリーを活用 船員に予備自衛官になれと迫る防衛省
防衛省は2016年、民間のフェリーと船員を自衛隊のために運用できるようにする、新たな制度をスタートさせた。契約した民間フェリーは、他国からの攻撃を受けた場合の防衛出動や災害派遣の際、72時間以内に出港して戦車などの特殊 …
【時評短評 私の直言】マイナンバー制度は廃止に
芸能人を使った無意味な普及策 最近、政府広報制作のマイナンバーカードのCMをテレビでよく目にする。お笑い芸人がアルバイトの面接のコントをする。店長「採用するから学生証と保険証とマイナンバー持ってきて」学生「え? かも南 …
【厚労省】東京労働局長がマスコミを恫喝
厚労省は過労死の経緯の説明を拒否 近頃、省庁トップの辞職や更迭が相次ぎ、もう忘れ去られかけているが、3月末に厚生労働省東京労働局の勝田(かつだ)智明局長が懲戒処分を受け更迭された。 今国会で裁量労働制の対象拡大が取り …
【バリアのない街】「おひとりさま」の老後生活を認めない社会的圧力
「これから独りになったとき、私の老後は大丈夫なのでしょうか?」 仕事も家庭も順調な50代の既婚女性が、ふと呟くように尋ねてきた。最近、プライベートで介護の相談を受けると、よくこんな話が始まる。早い段階から介護の準備を …
働かせ放題の「高プロ」導入を阻止する院内集会
裁量労働制のデータ偽造にもかかわらず審議される「高プロ」(働き方改革関連法案/高度プロフェッショナル制度)法案。4月27日、「働かせ放題の『高プロ』導入を阻止する院内集会」が開催された。集会で述べられた要点と野党議員な …
花見有料化粉砕デモに寄せて―
大企業に公園が潰される 都市大阪ではいま、とんでもない事態が進んでいる。大企業によって、公園が潰されようとしているのだ。 すでに本紙でも報じられたように、大阪城公園では2014年にパークマネジメント事業が適用され、電 …
TOP【改正労働契約法施行】無期契約転換前 直接雇用・8時間労働の原則に戻れ
2012年の改正労働契約法・派遣法では、5年「無期転換ルール」が定められた。内容は、13年4月1日以降に有期労働契約を締結・更新した労働者は、2018年4月1日から有期契約から無期への転換を申し入れることができる(無期転 …
【パギやん吠える!】弾圧の脅しと分断に屈せずに声を!
なぜ編集長を 保釈しないか 本紙・山田洋一編集長に対する「詐欺被告事件」について、神戸地裁第1刑事部は昨年12月19日に保釈請求を却下、翌日、高木甫弁護士が準抗告を申し立てたが、これも棄却した。「決定書」に述べられてい …
野宿の現場から俯瞰する日本社会当事者主体で「椅子取りゲーム」を変える
86年から一貫して釜ヶ崎において野宿者支援に取り組む生田武志さん。「支援」に留まらず、人それぞれの生きづらさを大切にしながら、社会的矛盾を俯瞰する眼差しを持ち続けている。編集部では今回、生田さんに、(1)近年の野宿の現場 …
刑務所を出たあとの生活再建
トラブル続きの仕事探し 「吐いたつば、飲むわけにはいかんやろ!」─独特な言い回しで就労訓練への意欲を語る柴田さん(57)。カラオケでは矢沢永吉を熱唱し、「バリバリや!」が口癖で、大阪でも不良が多いと噂された(?)堺出身 …
【映画紹介】『被ばく牛と生きる』
福島原発事故の2ヵ月後、農水省は原発から20km圏内の家畜の殺処分を命じた。理由は「放射能に汚染された食肉を流通させないため」。この処置により、牛3500頭、豚3万頭、鶏60万羽などが殺された。 しかしこの殺処分を …