前号に続き福島原発事故問題を取り上げる。「市民と科学者の内部被ばく研究会」の渡辺悦司さんは先日、「放射線被曝のもたらす健康影響の全体像の把握に向けて」を書き上げた。そこでは、(1)放射線によるがんや心臓病に加え、脳や神経 …
8年目の3.11 見せかけの避難指示解除東京五輪を利用した復興アピール破綻 福島在住 遠藤 智生
政府が「20年度末まで」と設定した「復興・創生期間」まで、残り1年3カ月。来年夏の東京オリンピックを国際的に「復興」アピールの場にしたい日本政府にとって、本番1年前の正念場を迎えることになる。 今年の福島はどうなるか …
【沖縄現地 ヤンバル便り】辺野古土砂投入強行 県民投票に勝ち抜き阻止しよう 辺野古カヌーチーム/県民投票を成功させる名護市民の会 金 治明
沖縄・辺野古への土砂投入を阻止する陸海にわたる粘り強い行動が続いている。基地建設をめぐる県民投票は、5自治体が拒否していたが、県民の闘いの末に2月24日に全県で実施されることになった。カヌーチームの金治明さんに、現地情 …
南北和平に危機感 対立煽る安倍政権 ソウル書林 李 慈勲さん インタビュー(聞き手 編集部 村上)
慰安婦・徴用工、レーダー照射問題と、日韓関係が悪化している。特に日本の韓国敵視が目にあまる。安倍政権は、軍事拡大や国民統合のために緊張を煽り、朝鮮半島が和平に向かうことを妨害しているかのようだ。 韓国で生まれ、大阪で …
中国側から見た米中貿易戦争とその行方 インタビュー 愛知大学名誉教授 加々美光行さん
昨年10月の世界同時株安の最大要因とされる「中・米貿易戦争」は、長期化しそうだ。各メディア新年特集でも、「新冷戦」、「世界の覇権争奪」という言葉がおどる。問題の大きさは疑う余地がないが、経緯・解釈については、米国側に寄 …
【2019年 新春討論・後編】 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)・原口剛さん(神戸大学准教授)対談
前号では、世界の情勢と資本主義の危機的状況について意見交換されました。後半では、これまで当たり前と思っていた生活のあり方や常識を見直し、どのような新たな運動を切り拓けるかを中心に、活発な討論が続きました。それは、「デザ …
差別の根源・天皇制を終わりにしよう! 宮崎俊郎(おわてんねっと/日の丸と君が代の法制化と強制に反対する神奈川の会)
来年の天皇代替わりで、「平成最後の年」と連呼されている。「代替わり」の大型連休時は何と10連休。日本にいる人々の歴史全てを天皇制が決めているかのようで、天皇発言に共感する言説も増え続ける。だが天皇制は身分差別と特権階級の …
弊紙編集長 不当逮捕 政治権力の一部と化した大阪高裁
11月13日、山田編集長不当逮捕の控訴審が大阪高裁で行なわれ、多くの支援者が集まった。樋口裕晃、佐藤洋幸、柴田厚司裁判官を前に、橋本太地弁護士が一審判決の不当性を語り、検事に説明を要求。検事は「控訴は却下」とだけ述べ、 …
言論弾圧に抗し、年末カンパにご協力を!
弊紙編集長逮捕・事務所家宅捜索から1年が経過しました。この1年を振り返ると暗澹たる気分になるのは、編集部だけではないでしょう。「オレと親しい奴が優遇される。それのどこが悪い」―そう開き直った態度をとり続ける安倍総理は、 …
【カジノ問題】万博・カジノ誘致 維新の実績作りが目的 阪南大学教授 桜田照雄さんに聞く(1)
与党がカジノ誘致法案を強行採決して2カ月。反対の声も根強く、大阪万博のスポンサーには米国カジノ企業が並ぶなど、露骨な利益誘導も明らかになっている。 相次ぐ自然災害で、目先の箱物建設から人命優先への政策転換が必要とされてい …
川崎市でイスラエル軍事見本市「ISDEFJapan」開催
「ISDEFJapan」初日。会場となった川崎市とどろきアリーナ前には、開催強行に抗議する人々、約200人が押し寄せた。「とどろきアリーナを軍事見本市に貸さないで!」「東京五輪を口実にした軍事見本市はいらない!」等メッセ …
全国に広がる原発事故7年 被害は本格化 放射能汚染と死 抗う避難者と住民が被害報告
3.11福島原発事故から7年を迎える。本紙が昨年から掲載してきた「関東からの避難者たち」の集会報告や、東京の松平耕一さんの末期大腸がん死。福島、東日本を中心に晩発性の健康被害が本格化している。 だが国は、健康調査縮小な …
先取り壊憲の大軍拡を止めよう!
ミサイル配備候補地山口県萩市と秋田県秋田市で抗議行動が 安倍政権は昨年12月19日、「イージス・アショア」2基の導入を閣議決定した。当日、山口県萩市とともに配備候補地とされている秋田市では抗議行動が取り組まれ、私たちN …
特集―福島原発事故7年(1)
福島原発事故から7年。放射能放出は今も続くが、国は全て覆い隠し原発再稼働や避難区域の解除を続けている。元京大助教授の小出さんに全体状況と問題点を聞いた。また福島の状況や関東の放射性廃棄物、台湾での福島復興宣伝の問題など …
【論説】3.25自民党大会で改憲案を提示 私たちはどう考えるか
論説委員会新設にあたり 今年8月で人民新聞は創刊50年になる。創刊時には社説が毎号掲載されていた。社説のテーマや内容については、渡辺雄三初代編集長を中心に編集委員が集まり喧々諤々の議論をした後、担当者が四苦八苦して書い …