東京医科大学の女性受験者差別は本当に驚いた。医療現場が男性医師が不足しているからということが理由らしいが、このような理不尽が許されていいわけがない。誰もが公正に受けられるはずの受験でこのような不正や差別が行われていたなん …
【記者の目】障がい者雇用を水増し(3460人・42年間)
国土交通省や総務省などの中央省庁が、義務付けられた障がい者の雇用割合を42年間にわたり水増しし、定められた目標を大幅に下回る実態を隠していた。障がいの程度が比較的軽く手帳を交付されていない職員などを合算する方法で誤魔化 …
【連載】 パチンコからカジノ法案に至る官製ギャンブルの正体(3) 元パチンコ店経営 李 達冨
今年の2月に、「マックスタイプ」パチンコの新規設置を認めない新たな規制ができた。この動きを「日本駆け込み寺」代表の玄秀盛氏は朝日紙上で「勝ちにくいよう出玉の上限が引き下げられた」としているが、間違いだ。 「マックスタ …
あれは「事件」だったのか!?
人民新聞紙面改革の一環として上質な写真を入れて読みやすくしたいと計画している。そんな折り写真家の山田耕平さんに出会い、写真を主にした記事の寄稿を依頼。第1弾として、「和歌山・白浜の水難偽装」事件の記事が寄せられた。昨年7 …
【映画紹介】ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
権力犯罪に立ち向かうメディアの責務 2017年初め監督のスピルバーグはトランプ政権誕生後のありさまを目の当たりにし、長く眠っていたこの脚本を最短で映画化することを決意し作り上げた。 1971年ベトナム戦争の最中「アメ …
【くりりゅうの哲学ノート】人気バンドの『HINOMARU』に思う
まさか私が生きている間に、「愛国」という言葉が、こんなにも肯定的に使われるようになるとは思っていなかった。秘密保護法も、安保「改悪」も済まされた現状でこのような感想を持つ私は、ぼんやりとした、時代に乗り遅れている人間な …
水道事業民営化法案 水は住民の生命線民間に売り渡すな
水道法改正案は衆院を通過したが、海外では民営化により高額化した水道水を使えなくなる問題も多発している。今国会成立は見送られたが、再提出の可能性も高い。政府は大阪北部地震の水道管破裂を民営化の口実の一つに挙げた。(編集部) …
残業代ゼロ強行採決 労基法を盾に拒否は可能
6月29日、反対世論を無視して与党が「高度プロフェッショナル制度=残業代ゼロ法案」を強行可決した。前日の野党の島村大参院厚労委員長解任決議案も審議すらしなかった。7月10日には早くも残業規制緩和の議論が始まった。 関 …
【バリアのない街】国が死に方を決める社会の到来と抵抗
空前の看取りブームに壊される終末期医療と介護の現場 「なお、この死亡時の同意書は、いつでも撤回・変更することが可能です」 ―私は、介護現場での死亡時の処置に対する同意書の雛形を作成している。遺書は一般的になったが、介護 …
性と人権の啓発の現場から
97年に発足したNPO法人「SEAN(シーン)」。大阪府高槻市で一時保育や高齢者向けのデイハウスに加え、大阪府を拠点にジェンダーや人権などに関する講師や出前授業などを行う。子どもから大人まで、幅広い年代の人々に、授業で …
連載(1) パチンコからカジノ法案に至る官製ギャンブルの正体 元パチンコ店経営 李 達冨
7月20日、カジノ(IR)法案が成立した。世論調査では賛成は20%強で60%以上が反対。採決前には、国会周辺で大規模な反対デモが繰り広げられた。同法反対の主な理由は、「ギャンブル依存の蔓延」だが、このギャンブル依存を招い …
東京医科大学の女性入試差別 フリーライター 谷町邦子
露骨な女性差別 読売新聞の8月2日のスクープにより、東京医科大学が入試の際、属性による点数操作を行っていたことが明らかになった。 同大学の内部調査委員会は入試における差別を認め、7日の記者会見で、2次試験の小論文にお …
「LGBTは生産性がない」-杉田水脈発言 「非生産的人間」を認めない日本社会の歪み 浪花の歌う巨人・パギやん(趙博)
殺戮者の手記で儲ける太田出版 太田出版は、1997年に起きた神戸連続児童殺人事件の犯人「酒鬼薔薇聖斗」を名のった「少年A」(事件当時14歳)が32歳になって書いた手記『絶歌』を2015年に発売、発行後1カ月で25万部、 …
「生きづらさから考える当事者研究会(づら研)」 社会学者 貴戸理恵さんに聞く・上
「生きづらさ」という言葉が、すっかり定着した日本社会だが、それは、様々な形態・要素・要因が重層的に絡み合う包括的で曖昧な言葉でもある。人民新聞では、10数年前から当事者インタビューなどを重ねてきたが、「生きづらさ」は、 …
【バリアのない街】「おひとりさま」の老後生活を認めない社会的圧力
「これから独りになったとき、私の老後は大丈夫なのでしょうか?」 仕事も家庭も順調な50代の既婚女性が、ふと呟くように尋ねてきた。最近、プライベートで介護の相談を受けると、よくこんな話が始まる。早い段階から介護の準備を …