「ハヤトさん、7番にお客さまから外線が入っています」―その声は、日本人より流暢で正確な日本語を発音する。今、私の会社では、外国人介護士受け入れの準備としてベトナム人女性を受け入れている。 彼女は、ベトナム在住時代に優 …
【2019年 新春討論・後編】 酒井隆史さん(大阪府立大学教授)・原口剛さん(神戸大学准教授)対談
前号では、世界の情勢と資本主義の危機的状況について意見交換されました。後半では、これまで当たり前と思っていた生活のあり方や常識を見直し、どのような新たな運動を切り拓けるかを中心に、活発な討論が続きました。それは、「デザ …
【祝】連載100回記念 特別企画 著者・まつだたえこさんインタビュー
本紙連載4コマ漫画『貧困さんいらっしゃい』が100回を迎えた。10年前から貧困や摂食障害に苦しむ当事者として、日本の政治・社会の問題を鋭く、おかしく描いてきた、まつだたえこさん。「ウツ」など自身の心の病を題材にした漫画 …
【第4回論説委員会8.22】欧米左派の反緊縮政策とアベノミクスとの質的違い 編集部 山田洋一
ギリシャで「反緊縮」を掲げた急進左派連合シリザ党が、2015年1月の総選挙で第1党に躍進し、ツィプラス党首が首相に就任した。これに続き、スペインでは、左派政党=ポデモスも「反緊縮」を掲げ、結党2年目にして2016年の総 …
【記者の目】日米貿易交渉 アベは屈服
9月20日自民党総裁選で3選を果たしたアベは、27日さっそくトランプ詣でを行うとともに、日米貿易交渉に臨んだ。交渉とは名ばかりで、米国側からFTAを押しつけられるだけだろうと予測されていた。 案の定トランプ大統領は、 …
【バリアのない街】水分の強制摂取は介護ファシズムでは 遙矢当@Hayato_barrier
「水を飲めば、高齢者の認知症が進まないし、場合によっては治ることもあるのですか?」―最近、プライベートでこんな質問を受ける機会が増え、恐ろしくなってきている。民間伝承の類であれば、サラリと説明して改めていただくところだ …
【時評短評私の直言】シングルマザーの生きづらさ しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西 鈴木くみ子
シングルマザーの貧困というテーマですが、ひとくくりにはできない。 まずは小さなこどもが熱を出したときに、支援してくれる親なり、兄弟、または友人がいるのかという問題。また、技術やベースの学力がないと非正規雇用がほとんどとい …
サポートユニオン「with YOU」 事務局長 島野正通さんインタビュー
阪急茨木市駅の近くに事務所を構える労働組合「サポートユニオンwith YOU」。労働相談だけでなく、地域で人がつながる場をつくりたい、と退職者を中心に活動している。事務局長の島野さんに話をきいた。 JR阪急京都線の筋 …
【バリアのない街】日本は介護職にとって最悪だ
医療・介護の世界は、相も変らぬ人手不足に悩まされています。加えて、これからは人としての「最期」を、誰もが寂しく過ごすことを強いる社会が始まろうとしています。2018年4月からは、診療報酬と介護報酬の同時改定が行われます …
春から有期雇用5年以上は無期へもし雇い止めされたら相談を!
2013年に施行された改正労働契約法により、今年4月1日以降、有期雇用契約(期限の定めのある雇用契約)が繰り返し更新され通算5年を超えた場合、次の契約更新時に労働者が申し込みをすれば、無期雇用へ転換しなければならないこと …
【緊急声明】(要約)でっち上げの「傷害容疑」に名を借りた労働運動弾圧を即時中止せよ!
7月11日午前10時頃、フリーター全般労働組合/キャバクラユニオン事務所に、15名を超える赤坂署警察官が突然踏込み、家宅捜索を始め、組合のパソコンや名簿などを押収しました。同時刻に組合員Aさんの個人宅にも家宅捜索が入 …
【時評短評私の直言】シングルマザーの貧困を考える しんぐるまざあず・ふぉーらむ・関西 鈴木くみ子
貧困者をさらに選別・差別する国の制度的いじめ シングルマザーの置かれている状況は厳しく、とくに最近の相談で考えさせられ改善してほしいことがある。事務所に相談に来られたYさんの事例を報告する。 Yさんはお子さんが4人で …
関西学院大准教授 貴戸理恵さんインタビュー(下)
自身も不登校の経験をもち、研究者として「生きづらさ」を追究する貴戸理恵さん。インタビュー後半は「生きづらさ」を抱える人へのメッセージを含むものとなった。 「づら研」のスタート ――「づら研」スタートの経緯と意義は? 貴 …
「生きづらさから考える当事者研究会(づら研)」 社会学者 貴戸理恵さんに聞く・上
「生きづらさ」という言葉が、すっかり定着した日本社会だが、それは、様々な形態・要素・要因が重層的に絡み合う包括的で曖昧な言葉でもある。人民新聞では、10数年前から当事者インタビューなどを重ねてきたが、「生きづらさ」は、 …
【オシテルヤン日記】さまざまな人が交差する場所から
山口さんと出会ったのは、いよいよ寒さを増してきた11月上旬。夜回りで訪れた長居公園の陸上競技場で、毛布もかぶらずに眠り込んでいたところでした。月曜日にオシテルヤに来てくださいね、と声をかけて別れました。 週が明けて水 …