10月28日、差別的偏見と軍国主義を掲げたファシストのジャイール・ボウソナロがブラジル大統領選挙で勝利したとき、女性、LGBTQ、労働者、有色人は恐怖で慄いた。一方、西側の企業と商業新聞は歓びを隠せなかった。元極右落下 …
【韓国取材(1)】「ロウソク革命」後の社会運動の息吹
韓国現地取材にあたって 編集長・山田洋一 11月17日からの韓国現地取材を連載する。ロウソク革命、文政権成立後の社会運動の息吹を伝えたい。折しも、朝米首脳会談、南北融和が進むなか、韓国の民衆・活動家は、未来をどう見据 …
世界に拡散する政治的専制主義
教育やメディアによって刷り込まれるネオリベラリズム 質問:現在の専制的政治家たち ― プーチン、ハンガリーのヴィクトル・オルバーン、トルコのエルドガン、イスラエルのネタニヤフ、トランプなど ― は国民に人気があり、実際民 …
【視点 論点】「移民キャラバン」
トランプは、ホンジュラスから米国を目指して移動する数千人のキャラバンを全力で阻止すると警告、メキシコ政府にも「難民申請を受け付けるな」と圧力をかけている。 「私たちは移民しているのではない。酷い状態から逃げているだけ …
【イスラエルに暮らして】イスラエル軍がイスラム教聖地=アクサ寺院を急襲 イスラエル在住 ガリコ美恵子
昨年7月14日にアクサ寺院入口で、イスラエル国籍のパレスチナ人若者3人が国境警察官3人を撃った。警察は犯人らをその場で射殺。2日後、門入口に金属探知機を導入した。これに対する抗議として、イスラム教徒は、アクサ門前での集 …
米・メキシコ・カナダ貿易協定(USMCA)の悪夢 ベンジャミン・ダングル (翻訳:脇浜義明)
メキシコにとってNAFTAは最悪だった。1994年に調印されてから25年後、メキシコ労働者の賃金は1980年当時と同じで、いっそうの貧困に陥った人々は約2000万人、NAFTAの関税方針のために農業を辞めた農民は500 …
【韓国の新たな運動】 最終回 ミートゥー運動と恵化駅前デモ 朴藝智(ぱく いぇじ 交差性フェミニスト連帯記)
2018年上半期、韓国社会最大の論争点はミートゥー運動だった。 2018年1月29日、現職検事のソ・ジヒョンがJTBC放送のニュースルームという番組で、検察内の性暴力を告発した。検事という地位にいる人でも「女」という …
【イスラエルに暮らして】パレスチナ・ベドウィン集落の非暴力抵抗運動 イスラエル在住 ガリコ美恵子
昨年秋、「18年4月までに撤去。集落民はジェリコの山岳に移転せよ」と、イスラエル政府の方針が出されていたベドウィン集落=「ハーン・アル・アフマル」について、その後の経過をお伝えする。 イスラエル政府の強硬方針に対し国 …
【連載(3)韓国の新たな運動】立ち上がる韓国の女性たち 朴藝智(パク イェジ 交差性フェミニスト連帯記)
前号で紹介した、女性嫌悪殺人といえる「江南駅殺人事件」を追悼する女性たちに、よく思わない男性たちが非難をしはじめた。あげくの果てには追悼現場に現れ、「男性を嫌悪する女性たちは真の追悼をするのではなく偽物だ、彼女らはごた …
タリバン・政府軍が一時停戦
17年間の戦争に民衆はうんざり パシュトー族の男たちがアフガニスタンヘルマンド州から首都カーブル市までの400マイルを平和行進し、アフガニスタンの各戦闘グループに戦いを止めよと訴えた。6月8日、ガズニー州ではハザーラ族 …
【視点論点】ギリシャ、債務危機 未来世代へのツケ回し
緊縮財政の成果でギリシャが債務危機から立ち直ったというような記事を読んで、びっくり。そんなはずはないと思って調べると、やはりそんなはずはなかった。要するに、甲からの借金を乙からの借金に切り替えただけで、甲からの借金が少 …
マルクスの世界 ― 資本主義に期待するものがあったのか~ ロビン・ヴァーギース~
経済が低迷するたびに、資本主義体制の最終的自滅を予言したマルクスは正しかったという声が現れる。しかし、現在の問題は、資本主義が急激に危機に陥ったという問題ではなく、通常の働きが問題なのである。この数十年間、 …
【第5回論説委員会】再浮上する民族解放闘争 アメリカの衰退と中東情勢の変化 論説委員 津田道夫
民族解放闘争の中心にあったパレスチナ解放運動 昨年11月、人民新聞編集長が突然逮捕された。 容疑は「サギ罪」。銀行がキャッシュカードを不当に追加発行させられたことが、唯一の被害の実体であるとする、珍妙な一審判決が下さ …
【連載 韓国の新たな運動(2)】立ち上がる韓国の女性たち 朴藝智(ぱく いぇじ 交差性フェミニスト連帯記)
前号でお伝えした女性嫌悪に対抗するために、ネットのサイト「メガリア」が誕生した。MERS(中東呼吸器症候群)ウイルスと「イガリア」の合成語だ。イガリアは作家・ガード・ブランテンバーグの「イガリアの娘」というSF小説作品 …
ミャンマー・ロヒンギャや少数民族への迫害
地中海、マルタ島のタックスヘイブンを調査していた調査報道ジャーナリスト、ダフネ・カルアナガリチアさんが昨年爆殺された。7月、プーチン大統領の私兵とも言われる雇い兵「陰の軍隊・ワグネル」が暗躍する紛争地での調査活動をして …