【福井から 兵庫から 関電本店 を包囲】金まみれの関電に「安全」意識なし 再稼動阻止運動に垣根越えた結集が実現 若狭の原発を考える会・橋田 秀美/「老朽原発うごかすな!リレーデモ兵庫ルート実行委員・高橋 精巧

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老朽原発うごかすな!キャンペーン/高浜原発から、姫路から関電本店へリレーデモ

 高浜町や自民党への多額の賄賂が発覚しても、原発を止めず、危険極まる老朽原発差の再稼動を狙う関西電力。これを止めるために、北は高浜町、西は姫路市から関電本店へ向かうリレーデモが始まった。反響が大きいという。両コースの主催者から、行動の思いを書いて頂いた。(編集部)

キャンペーンとリレーデモを貫徹し 原発全廃へと大きく前進しよう!若狭の原発を考える会 橋田 秀美

 45年越えにもなろうとする高浜1・2号機、美浜3号機の老朽原発が、来年の夏・秋にも再稼働されようとしています。「原発うごかすな!実行委員会@関西・福井」は、これを阻止すべく、10月1日~11月22日を「老朽原発うごかすな!キャンペーン期間」とし、関西、福井、名古屋などに呼びかけました。呼応した皆さんが各地で多彩な企画を実行中です。  

キャンペーンが終了する11月23日からは、高浜原発を出発し関電本店までの200キロメートルを徒歩でつなぐリレーデモ。関電に到着する12月8日には、関電包囲大集会も予定されています。  

キャンペーン期間中、福井では県内単独リレーデモが10月7~11日に行なわれました。滋賀県米原では、10月12日、大型台風のなか集会が開催され、予想を超える50名が集まりました。10月19日も雨のなか大津で集会とデモ。京都北部の西舞鶴では、11月4日、集会とデモ、17日には近江八幡と大津で集会、20日には京都の宇治市で学習会が行われました。  

名古屋でも、老朽原発廃炉訴訟を闘うみなさんが、協賛企画を実行中。奈良でも、東大阪を経由する企画が実行されています。兵庫では11月2日に姫路を出発し、明石、神戸を経て12月8日、高浜から歩きつないできたリレーデモに合流する大企画を実行中(2面下)ですが、その反響の大きさに驚きの声があがっています。高浜からのリレーデモ期間中の11月30日には、滋賀県髙島で嘉田由紀子参議をむかえた集会も企画されています。  

原発止めるのは 市民の行動

そんななか、関電の原発マネー還流が明るみに出て、人々の大きな怒りを買っています。原発マネーの還流は、関電の幹部のみならず、自治体役員、政治家などに広がりをみせています。原発というシステムがいかに金を生み、回し、一部の人間を肥すだけの麻薬のようなものかが、はっきりと炙り出されたと言えます。金まみれの関電幹部は「安全」意識など二の次。老朽原発再稼働などもってのほかです。  

原発再稼働の禁止を判示した樋口元裁判長の言葉を紹介します―「原発は、総理が止めると言ったら止まる。立地自治体の長が止めると言ったら止まる。裁判で止めるという判決が出たら止まる。しかし、それを言わすのは、誰でもない我々の大きな声だ。目に見える行動だ」。  

私たちは、今秋~冬の「老朽原発うごかすな!」大キャンペーンとリレーデモをやり抜く覚悟です。この行動には、政党や組織の垣根を越えた結集が生まれています。多くの皆さんの賛同と、行動への参加を呼びかけます!  

リレーデモでつながった 兵庫の脱原発運動 リレーデモ兵庫ルート実行委員 高橋 精巧

「超危険・老朽原発うごかすな!リレーデモ」が、呼びかけられているなか、7月26日に350回目を迎えた姫路の金曜行動「関電さん原発止めて!」に、若狭の原発を考える会・木原壯林さんをはじめとして5人が参加されました。その夜の交流会で「兵庫もリレーデモをしてみてはどうですか」と、柔らかな呼びかけがありました。  

3・11福島原発事故の大きな衝撃で、兵庫県には、脱原発運動の市民団体が6つ存在していました。  

当初は、活動も活発で、6団体共催の講演会なども企画していましたが、徐々に関係が薄れていました。今回のリレーデモ呼びかけで、この6団体に連絡をとって共催を呼びかけました。  

「無謀じゃない?」といった意見もありましたが、「リレーデモならやるよ」との発言もあり、8月20日、兵庫リレーデモ第1回実行委員会を開催。9・10月と実行委を重ねて、「リレーデモ兵庫ルート」プロジェクトが動き始めました。  

9月26日には、中嶌哲演さん(オール福井反原発連絡会)、木原壯林さん(若狭の原発を考える会)、菅野逸雄さん(脱原発はりまアクション)らと、各政党、無所属議員、労組などを訪問。協力のお願いに出向きました。これは、脱原発運動が、党派・イデオロギーを超えて一致できる運動であることの証しです。  

12/8関電本店 前に向かって

11月2日、リレーデモ初日の出発集会(JR姫路駅)は、地元議員や木原壯林さんなどの挨拶があり、報道関係の取材もあるなか、46人の参加者で元気なキックオフ集会となりました。集会後、姫路城を目指して出発し、国道2号線を東進しました。晩秋の陽光を浴びながら、初日のゴールJR曽根駅まで約11キロメートルのデモ行進でした。  

その夜、神戸で「リレーデモ呼びかけ集会」を開催し、80人参加のなかで、木原壯林さんの「若狭老朽原発の危険性に関する講演の後、脱原発運動・神戸の金曜行動のリレースピーチや、「今こそ原発止めろ」(替え歌)を交えて、交流しました。  

3日は、加古川駅まで約10キロメートル、4日は明石駅まで約21キロメートル、6日はJR須磨駅まで約12キロメートル、13日はJR神戸駅まで約8キロメートルを、数十人でリレーしました。  

最終日の12月8日には、大阪中之島にある関電本店に向けて各地からスタートしたリレーデモの仲間が集結し、14時から関電本店前で1000人を超える大集会が開かれます。これを目指して歩き続けます。

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