LGBT団体「正義と保護を全ての人に」
差別解消を訴える取り組み 世界中で広がる
5月17日は、国際反ホモフォビアの日(IDAHO)だ。国連の国際保健機関(WHO)が1990年5月17日に同性愛を精神疾患リストから外したことに由来する。今では「国際反ホモフォビア・バイフォビア・トランスフォビアの日」とも呼ばれている。同性愛者だけでなく、両性愛者や性別越境者など、広く性的少数者への理解を深め、差別解消を訴える取り組みが世界中で行われる。
日本でも各地で、さまざまな行動が展開された。愛知県では、筆者が共同代表を務めるLGBT団体「レインボーなごや」が5月18日に「IDAHO名古屋2019」に取り組んだ。
今年のIDAHOのグローバルテーマは、「正義と保護を全ての人に」だ。5月17日には、日本でも欧米の駐日大使館などがIDAHOを記念するツイートを発信した。国連の国際労働機関(ILO)も、「LGBTIの労働者にも正義と保護の確保を」という事務局長声明を5月17日付で公表した。声明は、人間を中心に据えた、誰も置き去りにしない労働の未来には、性的少数者を含む全ての人に正義と保護を確保することが求められるとする。