私の理想は紙に印刷された本である。しかしインターネット中心のメディア社会であることを認めなければならない。 ――広瀬隆
広瀬隆氏は、『原発の闇を暴く』 (集英社新書)を著し、「朝まで生テレビ!」で原発を扱った回に出演するなど、原子力撤廃運動の論客として注目される。広瀬氏から「広瀬隆文庫」と題されるPDFファイルが人民新聞宛に送られてきた。155ページにわたる論文『テレビ報道の深刻な事態』の前半は「韓国/北朝鮮」問題に言及。後半では「ノーベル賞・東京オリンピック・大阪万博・異常気象」という原子力発電に関わる問題や国外問題を挙げ、テレビ報道の深刻な劣化を描いている。
「広瀬隆文庫」は、インターネット隆盛の社会情勢のもとで自著が絶版になっていくことを嘆いた広瀬氏の新しい試みだ。
売れない書籍、間違った方向に進むテレビ報道。私たちの力で世の中を変えるため、どうすれば広く事実を伝えられるか?PDFには文字の拡大や図面をカラーにできるという長所がある。
著者は、出版社を通さず原稿をメールに添付し拡散することにした。この文庫は、「価値がある」と思った読者が、広瀬氏の口座に、評価した額だけを振り込むことで運営される。今後も、社会問題の議論に資する資料を頒布する予定だ。 購読申し込みは、takhi@jcom.home.ne.jp(広瀬隆)まで。