ユニオンぼちぼち流 メーデーの過ごし方
「あの職場 あかんわ~!
「ピクニックスタイルのメーデー」というと、違和感をもつ人もいるのではないでしょうか?
ユニオンぼちぼちでは、毎年、4月下旬に独自メーデーを開催しています。「5月1日」から日をずらし、本来のメーデーにも参加できる意図も含めつつ、2011年から毎年、京都・加茂川の河川敷で開催しています。今年は4月29日に実施しました。
「労働者の日」の意として、まずは休息を大事にしたいこともあり。また、日常生活と政治社会の双方から、自らが置かれている労働/生活環境を捉えなおしてみたり、ぼちぼちなどの社会活動にかかわる起点としての意図もあるのかな、と思っています。大切なのは、形式ではなく、「その場がもつ意味」なのです。
今年のメーデー趣旨は、呼びかけを統一せずに、実行委のメンバーそれぞれで綴りました。「10連休で収入が激減する非正規労働」の課題を訴えるものもあれば、「10連休でも休めない労働者の存在」や「その前に有給休暇をとらせてよ」と訴えるもの。天皇を起点に戸籍制度を問い直し、家族単位の社会保障制度ではなく、状況に応じた個人単位の社会保障制度を提起するもの。加えて、「改定入管法施行」とあわせて、自身のアイデンティティを起点に、「人間としての受け入れではない移民政策」を批判するものもあります。最後にオリンピックや天皇と絡めて、「お仕着せの『恩恵』なんか、意味がない!」と声を大にして主張する呼びかけ文もあります。
メーデー中では、「ネットを見てきた」、「いまの社会に疑問があって」、「ぼちぼちにかかわりたい」と話す初参加の人たちや、寝袋にくるまって過ごす人の姿、雑談の延長での労働相談などもありました。恒例の「サラリーマンじゃない川柳」では、「やる気ない、うごきたくないけど、ここに来た」などが詠まれました。
どこまでできているかわかりませんが、労働・生活課題などに取り組みつつ、これからも「自他ともに、参加しているそれぞれが尊重される空間にする」ことを大事にしていきたいと思っています。(呼びかけ文の詳細は「ユニオンぼちぼち ブログ」で検索)