差別の根源・天皇制を終わりにしよう! 宮崎俊郎(おわてんねっと/日の丸と君が代の法制化と強制に反対する神奈川の会)

2019年4月28日~5月1日に代替わり反対連続運動

LINEで送る
Pocket

来年の天皇代替わりで、「平成最後の年」と連呼されている。「代替わり」の大型連休時は何と10連休。日本にいる人々の歴史全てを天皇制が決めているかのようで、天皇発言に共感する言説も増え続ける。だが天皇制は身分差別と特権階級の象徴で、日本のアジア侵略戦争を牽引した制度だ。「代替わりに反対し、今こそ天皇制はなくすべきだ」と首都圏で連続行動を始めた「おわてんねっと」の方に寄稿していただいた。(編集部)

 また秋篠宮の発言が波紋を呼んでいる。天皇明仁のビデオメッセージ以来、皇室の政治的発言に対する閾値は確実に低くなっている。しかし、皇室が政治的発言をあからさまに行うことそのものが憲法違反であることは明白である。ところが、朝日新聞において作家、半藤一利は「天皇・皇太子以外の皇族には発言の自由がある」という珍説で、秋篠宮の政治的発言を擁護している。

 問題なのは、皇族の人間としての生前退位や大嘗祭の内廷費化などの諸改革を実現させようとする構造である。一般市民の感情とシンクロさせることで、諸改革を一般市民が自然と受容することによって生まれてくる、天皇制の安定化が真の狙いなのだ。

 「あんな好々爺をそろそろ天皇という激務?から解放してあげてもよいのでは」という市民感情の裏には、天皇が上皇になるという制度、天皇そのものは安定的に代替りし、天皇制は延命し続けていくという制度的構造への視点がすっぽり抜け落ちている。

 生前退位とは、前天皇裕仁の死に伴う代替り過程を総括した中で、さまざまな軋轢を回避できる安定的な代替り措置として登場したものだ。そして秋篠宮発言は、宗教的色彩を帯びた大嘗祭は宮廷費ではなく内廷費を使うことで、憲法論議を封殺しようとするものだ。私たちはこうした構造を明らかにし、差別の根源である天皇制という制度を「いまこそ終わりにしよう」と広く呼びかけている。

 まずは新元号制定に反対する署名活動に取り組んだ。元号とは、天皇による歴史に対する支配として存在する。だから、役所や学校においては使用が慣例化され、市民の届出の際にも記入が事実上強制されてきた。改元のたびに発生する莫大なコンピュータシステムの改修経費など、市民の利便性や経済性の観点から見ても、元号についても「終わりにしよう」と提起した。

 12月5日、「おわてんねっと」の仲間たちは、議員会館前で「元号いらない」とさまざまな現場や観点からアピールを行った。提出した署名は6803筆。予想以上の反響だった。

 内閣府に提出行動を併せて行った。担当者の基本的スタンスは「国は元号を強制していない」というものであったが、さまざまな角度から実質的な強制事例を提示すると「所管外だから」という逃げの姿勢。だが元号に関する要請は私たちが初めてだった。短時間だったが、とても有意義な行動ができたと思う。

 おわてんねっとは、11月25日の「終わりにしよう天皇制2018」大集会&デモでスタートしたグループだ。集会は200名の参加。反天皇制の集会としてはかなり規模も大きい。来年は2月24日に予定されている「天皇在位30年記念式典」への反対行動。都心で宣伝活動を行い、デモしたい。明仁の30年とは私たちにとって何だったのか、私たちなりに振り返りながら、「祝わない」自由を日の丸があふれかえりそうな街に響かせたい。

来年11月の大嘗祭まで代替わり催事に反対し続ける

 そして、行動の頂点は5月1日だろう。5月1日メーデーに代替わりをぶつけてきたのは、まさに労働者、労働運動への挑戦だ。歴史的・世界的に労働者の祭典の日だ。そんな日に天皇代替わりがぶつけられたことを、全ての労働者はもっと怒ろう。私たちは、今のところ4月28日から5月1日にかけて天皇代替わり反対の連続行動を構想している。多くの人たちと天皇制廃止に向けて闘っていきたい。

 「おわてんねっと」は、19年11月に予定されている大嘗祭までの1年間の期間限定の活動を通じて、天皇代替わり総体に集中的な反対運動を行うことをめざしている。また、広範な運動を行うために、いま「団体賛同」を募っている。賛同費は無料なので、少数団体でも賛同してほしい。

 賛同連絡先:新宿区西早稲田2-3-18-31 キリスト教事業所連帯合同労組気付・靖国天皇制問題情報センター方 090-3438-0263 mail:owaten@han.ten-no.net

LINEで送る
Pocket