各地のムーブメントMOX燃料搬入に抗議

高浜原発緊急現地集会

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 9月21日、高浜原発にMOX燃料が、船で運び込まれた。
 若狭の原発を考える会は、これに抗議するため、「MOX燃料搬入を許さない!緊急現地集会」とデモを行い、30名が結集した。
 朝6時、港に集合し、海を隔て原発と対峙し集会を行い、輸送船に抗議した。8時に展望台からデモ出発。「MOX反対」「プルサーマル危険」とシュプレヒコールをあげ、原発ゲート前へと進んだ。
 ゲート前集会と申し入れを行い、10・15関電包囲行動に結集することを全体で確認し、10時に行動を終えた。
 申し入れは、次のような趣旨でおこなわれた。
 原発が極めて危険な装置であり、原発重大事故が悲惨極まりない被害をもたらすことは、チェルノブイリ原発事故、福島原発事故が教えるところだ。したがって、最近のほとんどの世論調査でも、脱原発の声は原発推進の声の2倍以上になっている。今、脱原発は圧倒的な民意だ。
 一方、東芝破綻の例を挙げるまでもなく、原発は、事故対策費や使用済み核燃料の処理・処分費を考えれば、経済的にも成り立たないことは明らか。そのため、国際的にも、イタリア、ドイツに続いて、リトアニア、ベトナム、台湾が脱原発を決意し、スイスが原発新設禁止を国民投票で決定しました。アメリカも原発縮小に向かっている。

MOX燃料は危険だ

 それでも、関西電力は、原子力規制委員長までもが「安全を保障するものではない」と言う「新規制基準」を「安全基準」と主張し、これに適合したから高浜原発は安全として、去る5月、6月に4号機、3号機を、再稼働させた。
高浜原発3、4号機は、危険性が特に高い、一部MOX燃料原子炉だ。MOX燃料では、燃料被覆管が破損しやすく、MOX燃料は溶融・不均質化しやすい。
 また、超プルトニウム元素を生成しやすいため、原子炉の制御が困難になり、とくに、一部の燃料をMOXに置き換えれば、事故の確率が増える。
使用済みMOX燃料の放射線量、発熱量は減少し難く、長期の水冷保管を要し、保管時の危険度が大きくなる。それにも拘らず、関西電力は、今回も含めて、次々にMOX燃料を搬入し、さらにMOX燃料の割合を増やそうとしている。高浜原発の危険性はますます増加している。
 なお、原子力規制委員会の新規制基準適合審査における重大事故対策の有効性評価の解析対象は、ウラン炉心のみであり、MOX炉心については何ら評価されていない。杜撰極まりない審査といわれるのも当然である。
 若狭の原発で福島級の重大事故が起これば、若狭や京都、滋賀の北部はもとより、京都府、滋賀県の全域、関西のかなりの部分が、放射性物質にまみれる。この地域の500万人を超える住民が避難対象になるが、避難は不可能だ。
 一方、福島原発事故以降の経験は、原発がなくても電気は足りることを教えている。
 さらに、経産大臣の認可機関である「電力広域的運営推進機関」までもが、原発は無くても、現在も10年後も、電気は十分足りること、すなわち15%以上の余裕があることを認めている。不要な原発を稼働させて、事故のリスクに怯える必要はない。原発を動かすのは、人の尊厳、生存の権利を犠牲にしても、経済的利益を優先させようと考えているからだ。
 金儲けのために原発を動かすことは、倫理に反する。事故の不安なく、安心して生活できる社会を求める。

(編集部・村上)

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