京都府警による過剰警備を跳ね返し 繁華街の真ん中で根本的アピール

9・17京都「コトコトじっくり煮込んだ日帝」デモ

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「日本をなくそうはんにちわ!」

 9月17日、京都で「コトコトじっくり煮込んだ日帝」によるデモが行われた。
 デモ隊は12人だが、人の間隔を広くとるため、100人規模に匹敵する全長を誇る。
 この3カ月は月1のペースで、四条川原町を1時間以上かけ低速で練り歩いた。低速行進にあわせ、コールも詩吟スタイルに改良されている。回数を重ねる中で、詩吟に落ち着いたそうだ。
 「日の丸を 焼こう 破こう 降ろそうよ」
 「天皇制 差別の根源 無くそうよ」
 特に海外の観光客から注目を浴び、カメラを向けたり、何を訴えているか質問してくる人もいた。「『君たちをFBIみたいな集団が撮影している。そこにいる青い帽子だ。警戒しろ』と平易な英語で忠告してくれた」と話す参加者もいた。権力による撮影には、参加者全員で抗議した。今回は初めて機動隊の車輌が登場し、警戒が伺える。
 デモは円山公園にゴールし、独特の挨拶で締めくくられた。
 「なくなればいいじゃないですか、なくしたほうがいいじゃないですか、日本なんて。ともに生きていく社会を創りあげるためには、日本をやめるしかないんじゃないかと思うのです。だから、みなで唱えましょう。はんにちわー!!!」

政治家たちの虐殺扇動

 デモでアピールされた内容は、現代日本の問題を総合的に捉えていた。要約して紹介する。
 「今月だけで既に2回にわたり、Jアラートなるものが発動された。一部の電車は運転をやめ、メディアはまるで日本を標的にミサイルが放たれたかの如く騒ぎたてた。恐ろしい危機に瀕しているかのような演出だ。国家は「敵」からの脅威を煽り民衆の恐怖を利用することで、戦時国家体制形成を目論んでいる。
 日ー米ー韓による対朝鮮軍事圧力こそが、朝鮮の核武装の根本原因であることを認識せねばならない。アメリカは核保有国であり、二度実戦使用した。
 朝鮮戦争がいまだ停戦に至っておらず、日本、韓国に米軍を置き、『合同軍事演習』という実質的な対朝鮮戦争演習によって脅威を与え続けている。朝鮮が脅威なのではなく、日ー米ー韓軍事同盟こそが朝鮮にとって現実的脅威だ。そもそも朝鮮や中国を侵略したのは日本であり、賠償もしていない。『戦後』においても日本は、アメリカの侵略に真っ先に賛同してきた。朝鮮戦争に始まってベトナム戦争、イラク戦争に加担した事実を忘れてはならない。
 反戦・平和運動のなかでも、安倍政権になり、はじめて戦争の危機が生じているかのような主張のされかたを見聞きするが、それは戦後の日本の戦争加担の事実を無視してしまうことになる。
 関東大震災時に起こった朝鮮人虐殺の追悼式に対して、追悼文を送ることを拒否した小池百合子東京都知事は、見解を問われ『関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表す』と答えた。 朝鮮人虐殺の被害者たちは『関東大震災の犠牲』ではなく、日本人に殺されたのだ。小池百合子東京都知事はさらに朝鮮人虐殺そのものについても『さまざまな見方がある』『歴史家がひもとくもの』として、ついにその事実を認めなかった。
 また、財務大臣と副総理大臣という立場にある麻生太郎が『ヒトラーの動機が正しかった』という旨の発言をした。麻生は過去に憲法を変えるために『ナチスの手法を見習うべき』という趣旨の発言もしている。ヒトラーの動機が導いた結果がユダヤ人をはじめとした、ロマ族、障害者、同性愛者、社会主義者など政治犯にされていた者たちに対する大量虐殺であったことは、揺るぎない歴史の事実だ。
 東京都知事、そして副総理、権力者が虐殺の歴史を否定・歪曲ましてや正当化するとき、その影響は、即、社会全体へと波及する。昨年の7月に神奈川県相模原市にある障害者福祉施設で元職員による19人もの命が奪われ26人が重傷を負う最悪の事件がおきている。麻生太郎、小池百合子たちの発言は、虐殺の扇動として罪に問われなければならない」
 デモは定例で行われている。詳細はhttp://kotokotonittei.hatenadiary.jp/

(編集部・村上) 

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