ぷりずむー1625号

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 ボルネオ島の住民らが、「東京五輪のために地元の熱帯雨林が破壊されている」ということを訴え、スイス・ベルンの日本大使館に請願書を送付。署名の数は14万にものぼり、大規模な反対運動に発展している。日本では一切報道されないが、「ボルネオ オリンピック」で検索すればわかる▼小出裕章さんは、2013年9月の人民新聞で、事故原発が大変なことになっているのに「オリンピックなんて、悪い冗談でしょう」と言っている。あれから4年、状況は悪化し、核汚染はさまざまに具体化している。3年後、本当に真夏の東京の屋外でマラソンやボートレースなどができるのか▼オリンピックは、「世紀末」が言われ西欧が自信を失いつつあったときに、古代ギリシャのオリンピアの祭典を蘇らせ、西欧の優位性を誇示するために、クーベルタンが呼びかけ、始まった。1928年のアムステルダム大会で聖火台が設けられ、その次のベルリン大会でナチス政権のもと聖火リレーが、それぞれ始まった。そして戦後は、金儲けの巨大なイベントになった▼しかし、資本主義の拡大が限界に達したいま、オリンピックはその歴史的役割を終えつつある。世界に、真夏の東京の核汚染のもとでの開催の危険性を訴え、止めさせられないか。われわれも問われている。(N)

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