大阪・沖縄 弾圧激化、抗議者をひき逃げ 「この借りは基地を止めて返す」

8・27大阪「辺野古を止める『ひとり』になろう」集会

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運動側もネット発信を

 7月24日、翁長沖縄県知事は国に対して辺野古の工事差し止めを求める訴訟を起こした。4月から続く埋め立て工事への対抗策だ。8月12日には、45000人が参加し那覇で県民大会が開催された。だが、安倍政権はお構いなしに工事を続け、8月にオーストラリアでオスプレイが墜落しても飛行訓練を再開させた。
 辺野古のゲート前では抗議者への暴力が激化している。不当逮捕が続き、22日も大阪からの支援者1名を逮捕。全員が不起訴となっており、萎縮効果を狙った不当弾圧であることが露骨になっている。 こうしたなか、24日早朝、22日の被逮捕者と、長年抗議行動に参加し続ける83歳の女性が、ゲート前で車にひき逃げされた。2人で歩道の縁石に座って話をしている時、疾走してきた車が二人を轢き、そのまま逃げてしまった。83歳の女性は、左足を複雑骨折の重傷だ。許されない事態だ。
 こうした事態を止めるために、8月27日に大阪のPLP会館で「STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション3周年 辺野古を止める『ひとり』になろう」集会とデモが約200名で行われた。
 まず、関西大学の高作正博さんが「差止訴訟と埋立撤回の展望」と題して講演した。
 「沖縄県の差止訴訟の法的意義とは、政府の横暴に対して法治国家を取り戻すための闘いだ。国は辺野古の漁業権を強引に解釈し工事を進めているが、漁業権には沖縄県の同意も不可欠だ。次に政治的意義とは、『最後の手段―埋立承認の撤回』を残したまま闘争を続けることができる点にある。2018年1月の名護市長選挙、11月の県知事選挙、19年7月の参議院選挙などで民意を示し続け、選挙結果と市民の反基地運動拡大の両方で勝利をめざすことだ。
 次に、毎週土曜に大阪駅前で歌う牧志徳さんが、島唄を演奏。名護市議会議員の翁長久美子さんも講演した。
 「私は元々保守系の議員で、辺野古の座り込みの前を車で通る時も『変な人たちだな』と思っていました。しかし、稲嶺名護市長の熱い思いに触れ、座り込みに参加。参加者や山城博治さんに暖かい声をかけられ、寝袋を持って泊まり込む『寝袋議員』となりました(笑)。
 最近は妨害に来たネット右翼に抗議したら、『暴力を振るう名護市議会議員』などとネットで拡散され、自宅住所や車のナンバーなどを晒されました。ゲート前の相次ぐ不当逮捕も、世論や名護市議会選挙に対して『暴力集団』というイメージを植え付けるためだと思います。そこで皆さんに、もっと市民運動側の正しい情報をネットで発信することをお願いします。私も現場で頑張ります」

ひき逃げをもみ消す動き

 最後に現地報告で、不当逮捕とひき逃げ事件を両方やられた釜ヶ崎日雇い全協の三浦俊一さんが発言。
 「弾圧もひき逃げも本当に許せない。25日に18歳の若者が容疑者として逮捕され、『職場に遅れそうで急いでおり、人をはねたと気づかなかった』と報道されている。だが、自分のところに即座に名護署から『示談でどうか』と申し入れがあった。普通、もっと捜査してから連絡するはずだ。確信犯であることを隠すために、早くもみ消そうとしているのではないか。この借りは現場で返す。辺野古新基地建設を止める。みんなで現場へ行こう」と訴えた。
 また、今年から大阪の辺野古アクションに参加し始めた関西大学の学生も「この夏初めて現場に行き、そのたたかいに圧倒された。行って良かった」と涙ながらに話した。
 集会後、梅田へ向けたデモが出発し、「辺野古新基地建設を許さないぞ!」「機動隊は暴力をやめろ!」とコール。「なぜこの大阪に米軍基地がないか? 沖縄に押しつけられているからです。私たちの責任で、基地に反対しましょう」と訴えた。
 大阪の辺野古基地反対行動は、毎週土曜日15時半~17時まで、JR大阪駅南口のバスターミナル広場でアピール行動が続く。  (編集部・園)

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