ぷりずむー1624号

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 5月22日付の読売新聞は「前川前次官・出会い系バー通い」と報じた。前川前次官が加計学園問題で記者会見を開く3日前のことで、しかも情報の出所は官邸サイドからのリークで、記事も憶測中心で裏付けもとれてない。これに対し読売の読者がいち早く抗議の声をあげた。同紙には抗議の電話が殺到し、購読を中止する者も続出した▼そこであわてて6月3日に東京本社の原口社会部長名で、「不公正な報道であるかのような批判が出ているが、全く当たらない。次官在職中の職務に関わる不適切な行動についての報道は、公共の関心事であり、公益目的にもかなうもの」
云々と、言い訳の記事を載せざるを得ないほど追い詰められた。ほとんど笑い話だ。天下の大新聞がやることではない。今までアベの提灯持ちをやってきて、ついに恐喝のお先鋒をかついだ訳だが、さすがに読売の読者もイヤ気がさした▼ちょうどこの事件を分水嶺とする様に、アベの支持率が下がった。表層ではなく基底が崩れたように見えるので、もう回復することはないだろう。内閣改造は党内を引き締めるためのものであって支持率にはつながらない▼一方、野党共闘の要である民進党選では共闘を否定する前原の方が優位に立った。共闘派の市民が共闘の要を担うまでに力をつけないと、共闘は覚束なくなってきている。(や)

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