ぷりずむー1623号

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 松居一代さんの夫・船越さんへの攻撃が世間を騒がせている。松居さんのしていることは、過去も現在もDVである。だが、彼女の問題に多くの人は今まで気づいていなかった。安倍政権を批判する人でも、こうした身近な暴力関係に鈍感な人はまだまだいる▼暴力の定義は多様にあり得るが、その本質は支配であり、広義にとらえれば、力の強いものが勝つという主流秩序に従属することともいえる。この社会全体に蔓延する暴力、身近な暴力にどう対処するか、という問いの前に我々はいる。社会構造のせいにして、目の前の「小さな暴力」(本当は「小さい」ということ自体が問題なのだが)に甘くていいのか?ということだ。何かの暴力があり、それに直面した時に、その具体的解決に自分が動くかどうかに、その人の本性が出るとみることができると思う▼そうは言っても、何もかもの面で完璧に正しく人はあり得るわけではない。できないこともある。アニマルライツやフェミの面では無理解だが、反原発運動を頑張っているという人もいるだろう。そこをどう考えるか▼自分の生活や生き方を顧みれば難しい課題だが、居直るのではなく、少しでも暴力や主流秩序への抵抗を増やそうと思っている。少なくともネトウヨの主張そのままに、稲田朋美議員が「DVを問題化しすぎている。これは家族を崩壊させる」(『別冊正論』07年7号)と言っていることを踏まえ、その逆でありたいと思う。(H)

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