福島原発2号機の放射能プルームは今も全国・世界へ拡散中

6/24 東京・講演会「被ばく被害 そして、その先にあるもの」

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地球規模の人類と環境への破壊

 6月24日、東京で「ふくしまと全国の集い」による講演会が開かれた。この集いは政府による福島原発事故被害の隠蔽を批判し、原発の状態と放出される放射能の量や流れを徹底調査するため、全国の学者や福島の議員などが今年から開始した。今回は東京で福島の子どもたちの避難と脱被ばく問題を訴え続けてきた「脱被ばく実現ネット」も共催に入った。会場の渋谷「光塾」には、放射能汚染の真実を知るために多くの人々が参加した。
 まず、司会の「福島再生支援東海ネット」の小早川さんは、「官僚は、福島で途方もなく深刻なことが起っていることを事故直後から知っている。だからこそ、彼らは確信的に隠蔽しようとしている、そのことを我々は肝に銘じて立ち向かわなくてはならない」と話した。
 次に、環境学者・山田國廣さん(京都精華大学名誉教授)が熱く語った。「専門家に任せていてはダメだ。一人一人が自分で調べ、自分の頭で考え、発言していくことが大事だ。自分は環境学者だから、現場に行き、測り、原因を探る。福島原発2号機から、放射能は全国に今も降り注ぎ、被害を追加させている。事故から6年を経て、各地の平均放射線量を確実に上昇させている。全国各都市で測定される公的データから、スパイク(山形の変動)を導きだし、2号機からの放射能の放出を解明した。その結果東京都新宿区の健康安全衛生センターの日平均放射線量は、3月半ばから急激に上がっている。
 自分の住んでる市町村で出しているモニタリングの数値を、半年や1年分集めてグラフを作ってください。放射能汚染が増加しているかどうか、人任せでなく自分で確認すること、そうすることで、自分の問題になる」と呼びかけた。山田さんの資料によれば、福島からの風で山や川を伝って西日本や北海道まで放射能は広がり続けている。

日本版「放射線防護委員会」を

 続けて、福島県広野町議員
の阿部憲一さんが話した。阿部さんは議会やネット上で国と福島県の隠蔽を告発し続けている。「福島県浜通り、中通りに設置されたモニタリングポストで続発する空間線量の異常値をマップで紹介する。ほとんどの原因は高線量のダストへの反応で、吹き溜まりの舞い上がりか、フクイチからの飛来だ。100万人規模の人々が致命的な吸引被曝の危機に晒されている。
 調査では、mSv/hの数字が並んでいる。最近1mSv越えはなくなったとはいえ、100μSv~1mSv未満は2015年でも6回起きている。規制庁は異常値を「機器の不具合」としか言わず、マスコミも規制庁発表をそのまま報じる。数値が上昇すると、モニタリングの数値を遮断してWEBサイトのデータを止め、数値が下がると再開する隠蔽工作もしている。住民に「安心・安全」の福島を信じさせるために、行政は、ウソとゴマカシ、隠蔽をしている。
 原子力規制庁に異常値の原因を追及すると、「高線量のダストがいたるところに吹き溜まりになっていて、それが舞い上がるだめだろう」といったそうだ。国も県も、県民をそんな汚染地に帰還させる、居住させ続ける。どれも本当に許されないことだ」と訴えた。
 そして質疑応答で阿部さんは、民の側(市民・学者・弁護士等)で立ち上がり、福島県「県民健康調査」検討委員会・星 北斗の「被曝の影響とは考えにくい」にハッキリ「No」を突き付けるための策を語った。それは、ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)同様に、放射線リスクの追及までやる民衆の側に立った「JCRR(日本放射線リスク委員会、Japanese Committee(or Conference)on Radiation Risk)」のような調査機関を立ち上げることだという。
 その後も集会は活発な質問と討論が続いた。集まりは今後も東京や全国で計画されている。
 (編集部・園)

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