各地のムーブメント 日本の帝国主義に反対 デモは「迷惑」をかけるもの

京都「コトコト日帝」定例デモ

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 京都市で「コトコトじっくり煮込んだ日帝♪」デモが定例で行われている。5月28日デモの沿道呼びかけ文に、侵略戦争と共謀罪の時代に重要な要素が凝縮されていたため、省略し転載する。(編集部)

 通りを通行中のみなさん、こんにちわ。これまで私たちは何度もデモをしては毎回のように天皇制への反対を訴えたり、「日の丸を焼こう・破こう・降ろそうよ」と叫んだり、朝鮮敵視政策をやめ植民地支配・侵略戦争責任を果たすことなどを訴えてきました。
 こんな私たちを反日非国民と呼ぶ人もいます。その通り!正解です。反日非国民なんです、私たち。戦前の大日本帝国からちっともかわらない日本国なんか反対されて当然のものだし、外に向けては排外的、内に向けては国家のために殺し・死ぬという戦争主体として統合される「国民」だなんて、まっぴらごめんです。
 反日非国民の私たちは当然、共謀罪にも大反対です。政府はテロ対策が必要だからと言っていましたが、しかしここで言われる「テロ」とはなんでしょう? 「テロリスト」とは誰のことでしょう?
 安倍内閣が秘密法を成立させようとしていた当時、石破茂は秘密法に反対するデモを「テロ行為」と呼びました。戦争にむけての弾圧法である共謀罪をまたもや強引に成立させようとするなかで、私たちは日本国にとって「テロリスト」でもあるかもしれません。
 ということで街のみなさん、改めましてはんにちわ!
 反日非国民の「テロリスト」集団です。今日もこうやって必死に叫ぶ私たちのせいで車が思うように通れない、バスが遅れてしまう、ということもあるでしょう。私たちのデモという「テロ行為」では、せいぜいその程度の「迷惑」をかけるくらいしかできない、とも言えます。だって本当は「テロリスト」の名に恥じないようもっともっと大きな「迷惑」をかけたいんですから。車やバスだけでなく、もっとたくさんのものをとめたい。この流れをとめたいんです。
 なぜか。1つに、アメリカとともに世界にまたがって戦争に参加し収奪と殺戮に加担する本当の意味においてテロ国家である日本社会をとめたいから。2つに、朝鮮敵視政策によりいたずらに東アジアの緊張を高め、朝鮮人差別をはじめとした排外主義が蔓延る日本社会をとめたいから。3つに、高浜原発を再稼働させた日本社会をとめたいから。4つに、外国人居住者に対して使い捨ての労働力として搾取の限りを尽くし、用済みになれば拉致・拘禁し、暴力的に強制送還してきた法務省入国管理局を擁する日本社会をとめたいから。
 そのために車が、バスが思うように進めなくなる、止まるこの瞬間・空間をどこまでも広げていきたいのです。そして、みなさんの歩みをいったんとめて訴えを聞いてほしいのです。そのために私たちはこれからもどんどん共謀していきます。沿道のみなさん、どうぞ共謀して私たちと一緒に歩きましょう!
 全文や報告は、http://kotokotonittei.hatenadiary.jp/

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