強風で放射性物質飛散中(5月5日現在)

福島県浪江町・十万山の山火事

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東京電力元社員で賠償を担当していた一井唯史さんから緊急連絡(たんぽぽ舎のメールマガジンより)

 4月29日午後、福島第一原発事故の帰宅困難区域の十万山の森林で火災が起き、強風により山林の7万平方メートル以上が延焼し、燃えています。福島で起きた対岸の火事と思っているようですが、…残念ながら森林は除染ができていません。帰宅困難になるほど放射能汚染の激しい地域で山火事が起きれば、高濃度の放射性物質を取り込んだ木々が燃え、高濃度の放射性物質が飛散してしまいます。3・11の時は、水が汚染されたことも人は、なぜか、すぐに忘れてしまうものです。多くの放射性物質が飛散し、より長く被曝にさらされる恐れがあるため、要注意です。
◎東北関東甲信越、静岡、愛知の人は、最低限、以下の対策をオススメします。
・無駄に内部被曝しないよう に換気はしない
・外出時は2重マスク
・家庭菜園はしばらくビニー  ルシートを被せて対応する (ビニールシートを外す時 は完全防備しましょう)
・雨天時は必ず傘をさす
・1週間くらい、毎日、朝昼晩、 味噌汁を飲む(わかめの味 噌汁がベスト、味噌は半年 以上熟成されたもの)
・子供のいる家庭は特に、水 を買っておく
 仲の良い人、自分の大切な人に知らせてください。話した人に嫌な顔されたら「確かに放射能バカが未だにウザいこと言ってるよね」と同調した方が嫌な思いをしなくてすむと思います。自分の身は自分で守りましょう。油断をしないほうが良いと思います。

繰り返される嘘の「安全宣言」

 恐れていた帰還困難区域での山林火災が起きた。しかも周辺の避難区域を解除した直後であり、懸念は当然だ。ところが福島県は県のHPに「…現在、周辺環境に影響が及んでいる事実は一切ありません」と掲載。『福島民友』も「浪江の山火事デマ拡散 専門家ら『まどわされないで』」とする記事を掲載している。しかし事故から31年経ったチェルノブイリでは、山林火災による放射性物質の二次拡散が最大の懸案となってきた。
 広瀬隆氏は福島県の人々の放射能被曝を心配して、「森林火災現場から、セシウムが出ている。十分注意して生活をして下さい」とのメールを出した。これに比しても、県と地元紙の「安全宣言」は異常だ。事故直後に御用学者たちが「メルトダウンの事実はない」と断言したことが思い出される。同じことの繰り返しは許されない。県や政府は、被曝の危険性を認め県民に注意を促すべきだ。(編集部)

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