日本軍「慰安婦」問題水曜行動と「戦争あかん!ロックアクション」

歴史改ざんと戦争政策に抗う

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 過去3回も廃案になった共謀罪だが、繰り返し上程したい現政府権力の狙いはどこにあるのか。また内容はどのようなものなのか。共謀罪ができればどのような社会に変えられるのか。どのようにこの共謀罪成立阻止に向け闘わなくてはならないのか。連帯ユニオン関生支部では具体的な行動を方針化した。
 まず確認しておかなくてはならないのは、犯罪の現刑法と犯罪範囲がどう変わるのかだ。言うまでもなく現刑法では既遂処罰が鉄則である点である。共謀罪の要件についても、「団体」の定義である2人以上が、共同の目的で内部的な任務分担があれば成立することである。テロ対策のために必要だと法制化しても、市民運動や労働運動に対して適用してくることは明確だ。
 例えば労働運動で例を出せば、この要求を必ずこの団体交渉で勝ち取るぞと意思統一し、団結ガンバローとメモを残す。その後、闘争に入るための資金を銀行からおろす。これで共謀罪が成立することになる恐ろしい法律である。
 その予兆ではないが、労働組合の団体交渉のなかで組合側が「解雇は殺人だ」と発言したことが「脅迫」とされ、逮捕されるという事案も大阪でおきている。
 政治家は国民の代表であり、支配者ではないはずである。私たちは悪法を強行採決するような政権を許さず、「共謀罪」は断固阻止していかなくてはならないのだ。

共謀罪反対御堂筋をデモ

 共謀罪は、人と人の関係を変えてしまうことで、冗談が言えない社会にしてしまうということだ。権力側が弾圧をしやすくなる暴力装置だけではなく、恐怖と不安を基軸とした国民統合と治安法制の要として共謀罪を成立させようとしている認識を持たなくてはならないし、戦前の治安維持法同様に乱用される恐れがあることを私達は歴史から学ばなくてはならない。
 関西支部では、4月23日「全国共謀の日」に、関西主要駅前15カ所で共謀罪反対の声をあげてきた。全組合員が大きな声をあげ、市民に訴えてきた。そして、連休明けには、この共謀罪法案が万が一衆議院で強行採決される事態になるなら、ストライキを構えることを組織内で決議した。
 労働組合の声が小さくなっている社会情勢・状況で政治的な活動を全面的におこなう原則的な労働運動を推し進め、悪法は絶対成立させない闘いをおこなっていくことを、全組合員で確認した。
森友学園問題、共謀罪など、安倍政権の独裁的な戦争政策に対して、4月も大阪中心部で街頭抗議が続いた。
 まず、毎月第一水曜夜に行われる、日本軍「慰安婦」問題大阪駅前集会が4月5日に行われた。日本政府はこの問題で全く国家責任を認めず、謝罪もせず、2015年末の不当な「日韓合意」に開き直り続けている。梅田のヨドバシカメラ前には50名が集まった。
 まず主催者の関西ネットワークが、被害者である李順徳ハルモニが先日亡くなられたことを報告。金で歴史を消し去る日本政府を批判した。また栃木県からこのために参加した男性は、祖父が戦争で慰安所を利用したが、祖父は悪いと思っていない、それが侵略戦争だからだ、と訴え、この問題は被害者も加害者も生きている、謝罪と賠償を行え、と主張した。参加者は歌や踊りも交えて通行人にアピール。「共謀罪あかんやろ!オール大阪」、「森友問題を考える会」なども行動を呼びかけた。
 米国による朝鮮攻撃の危機が高まっている。日本が協力しないこと、朝鮮半島への侵略と分断の歴史に責任があることの自覚が求められている。次回は同じ場所で5月3日19時から行われる。
 翌6日、「戦争あかん!ロックアクション」(新町北公園・中央区本町)には100名が集まった。2013年末に「秘密保護法」が強行採決されて以来、毎月6日に街頭デモや集会が続けられている。今回は共謀罪の審議入り当日となったため、廃案運動の先頭に立つ永嶋弁護士の怒りの訴えから始まった。「話やメールをするだけで罪に問うことができる共謀罪は、必ず権力の思うがままの監視社会を招く。これは権力が統治行為を侵されるという恐怖感からも来ている。権力者にとって都合の悪いことを早めに察知し、形になる前に封じてしまおうということだ。今こそ全力で騒ぐ時だ!」と熱く訴えた。
 次に「瑞穂の国小学校問題を考える会」の山田さんがアピール。4日に菅官房長官が教育勅語の教材化を容認したが、「教育勅語はお国のために全てを捧げる人間を求めるもので、許されない。森友問題は籠池理事長や財務官僚攻撃に終始して、安倍昭恵夫人、安倍首相に厄災が及ばないように進められている。だが昭恵夫人が学校に100万円を手渡ししたことは真実であり、籠池理事長も職員室へ行って職員と喜びを分かち合ったと言っている。何としても責任を追及し続けよう」と話した。
 その後も、撤兵が発表された南スーダン派兵問題で、海外に二度と自衛隊を送ってはならないこと、辺野古の埋め立て着工を許さないためにも全国から連帯しようとアピール。さらに今村復興大臣が「福島原発事故の自主避難者は自己責任だ。不満があるなら裁判でも何でもすればいい」と発言したことに対しても、「事故は国の責任だ、日本中の原発を暴力的に建設してきたのは自民党だ。今村は辞任し、帰還強制政策をやめろ」と抗議した。
 デモは御堂筋をなんば方面へ出発し、歌手の川口真由美さんらが沖縄の歌などを熱唱し、swing masaさんがトランペットを披露し続け、多くの人目を集めた。「共謀罪危ない! 共謀罪いらない! 戦争したがる総理はいらない!」とラップ調のコールを行い、大いに盛り上がった。4月23日は「一億三千万人共謀の日」全国一斉行動が行われた。今後も大阪や全国で行動が続く。(編集部・園)

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