ぷりずむー1609号

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 北朝鮮の金正恩は、本気でアメリカを恐れている。日本のマスコミはこの間の軍事力強化に対して危機感ばかりあおるが、あまりに一方的な見方にすぎる▼イラク戦争でアメリカは一方的に攻撃してフセイン政権をつぶしてしまった。大量破壊兵器を持っているとの理由はウソで、開戦のためのこじつけでしかなかった。これまでにもアメリカは数多くの国でその国の政府を転覆してきたが、それは裏から手を回してのことだった。イラクのケースは初めてだ。これを見せつけられた金正恩が自分のところも難クセをつけられていつつぶされるかわからないと考えても何ら不思議ではない▼ロシアによるクリミア併合もそうだ。ウクライナがEUに加盟することが恐いのではなく、NATOに編入されることを恐れた。クリミア半島は昔も今もロシアにとって重要な軍事拠点である。ここから巡航ミサイルを撃てばモスクワは火の海となる。コソボ紛争の時、実際にベオグラードは黒海からの米軍巡航ミサイルによってピンポイントの攻撃を受けている▼世界のそこかしこがきなくさくなっているが火元は全てアメリカであることに目を向けるべきだ。本紙前号で編集部の脇浜さんが指摘しているように、「トランプ政治はオバマやクリントン政治、いやそれ以前の米政権の継続にすぎない」。オバマはアフガンから地上兵を撤退させたが、無人機による攻撃は増やしている。トランプの方がずっと判りやすい。(や)

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