3/16 @大阪府立労働センター
3月16日、大阪府立労働センターにて『「未来を切り開く連帯」~若者たちの運動から学びあう~』が開催された。報告者は昨今、安保法や労働問題などに精力的に取り組んでいる寺田ともかさん(シールズ関西・学生)、中村研さん(SADL・団体職員)、坂倉昇平さん(NPO法人POSSE・編集者)、北村諒さん(関西学生アルバイトユニオン・学生)ら。参加者は会場満員の170名だった。
寺田ともかさんは、シールズについて「組織ではなく、リーダーも会の決まりもありません。目的は立憲主義を守る政治、対話と協調に基づく安全保障政策を求めることです。メンバー内部では、現状を変えるには何が効率的か方法論を議論しています。参加者の生き方に『こうあるべき』とせず、それぞれバラバラでいいとした上で、『安保法反対』などのシングルイシューのスタイルで進めています」と話した。
坂倉恭平さんは、POSSEのブラックバイトユニオン結成の理由について次のように話した。「労働組合のイメージを刷新したいことと、ブラック企業に使い潰される若者や学生の現状がある。大学生や高校生に労働法教育を行い、コンビニなどで働く若者が当事者となって争議を行っている。労働相談件数は月150件。ユニオンのウェブサイトから相談される方が中心だ。ブラック企業は企業個々の問題ではなく、企業をとりまく業界全体の問題なので、業界の労働環境そのものを変える必要がある。現在、塾業界最大手に対して争議を行うことで、関連チェーンと業界全体への波及効果を狙っている」。
政治社会情勢が悪化する中、これまでの社会運動とは違った立脚点から社会変革を目指す人々がいる。それぞれの立脚点から何をなすべきか? 問われているのは私たち自身だ。
(編集部・ラボルテ)