5月25日(土)※全席自由 第一部13:30 開演(45分前受付、30分前開場)13:30 朗読劇「何色かの朝」14:00 朗読劇「テキスト闇教育」15:30 トーク(16:10まで)
第二部 18:30 開演(45分前受付、30分前開場)18:30 朗読劇「何色かの朝」19:00 朗読劇「テキスト闇教育」20:30 トーク(21:10まで)
会場:堺市立東文化会館メインホール(堺市東区北野田1084-136(南海高野線「北野田」駅下車すぐ)
料金:演劇+トーク 前売¥2000/当日¥2500 高校生以下 ¥500/当日¥1000※未就学児入場不可
【テキスト闇教育】
日本会議は安倍政権の強力な支持母体で、「教育再生」を掲げていますが、その実態は戦前戦中の「教育勅語」教育への回帰で、お国のために生き、死ねる人づくりを目指しています。かつてドイツでも、子供に従順を求める「教育」が行われ、ナチスドイツ誕生の母体となりました。これは戦後、専門家により「闇教育」と名付けられ、徹底的な批判が行われています。この「闇教育」批判の知見を活かして、かつて日本で行われ、今また行われようとしている「教育勅語」教育を批判、検証する作品を作りたいと思い「テキスト 闇教育」を書きました。
あらすじは単純です。「教育復興会議」の幹部3人がそれぞれ「歴史」「公民」「道徳」を担当し、会長の指導のもと、下請け会社の社員をこき使って各科の教科書を作ってゆきます。歴史教科書は「あの戦争は間違っていなかった。アジア解放の戦争だった。日本国民が力を合わせて戦った美しい戦争だった」という正当化を行うべく、戦時下の暮らしを美談として描く資料集めに奔走します。公民教科書は「公共とはお国のために生きること」という理念のもと、日本国憲法を敵視し、立憲主義の否定を試みます。基本的人権は尊重ではなく制限し、国防を含む国民の義務を強調するためのあの手この手を考え出します。道徳教科書では「日本人の魂」を植え付けるために、国が定めた基準を押し付け、アクティブラーニングと称して、さも自分の頭で考えたかのように子供たちを誘導し、国家の価値観に染め上げていく手法を考え出します。教科書作りの過程で、下請け会社の社員たちはそれまでに受けていた戦後の平和・人権教育を繰り返しからかわれ、否定され、最後には教育復興会議の幹部たちの考えに同調するようになります。しかし、道徳教科書に書かれている通りにどうしても振るまえない社員が、幹部を怒らせ、会長とぶつかり、最後には…。
劇中で、歴史と公民の教科書作りでは育鵬社の歴史と公民の教科書を、道徳の教科書作りでは各社の教科書の中からこれはおかしいと思うものを題材に選びました。どの題材も、現実に使われているにもかかわらず、驚くような「とんでも」教材ですので、かなり笑えます。笑いを通して知り、考えてもらうというのがこの作品の狙いです。どうぞ劇場に足を運び、大いに笑って下さい。そして批判の目を持って帰っていただけたらと思います。くるみざわしん
主催:いま9条と私たち 非戦の市民講座
連絡:Eメール mutouha.shimin@gmail.com