第309回現代史研究会 テーマ:「西園寺公望・北一輝・2.26事件とパリコミューンを結ぶ糸」


イベント詳細

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2月16日(土)13:00~17:00
会場:明治大学駿河台校舎・アカデミーコモン 8階308G教室(44人収容)
資料・通信費¥500
(講師)古賀 暹(元「東大新聞」編集長、元『情況』編集長」
1871年3月26日、民衆蜂起により政府が放逐されたパリで市政選挙がおこなわれ、その2日後の3月28日に市庁舎でパリ・コミューンの成立が宣言された。
このパリ・コミューンを目撃した日本人がいた…のちに最後の元老と呼ばれた西園寺公望は、この事件の真っただ中にフランスへ留学している。
後年の随筆集『陶庵随筆』に収められた文章(「邦人某巴黎に胸壁を築く」、「仏の大統領ビスマルク公の賄賂を受く」)で、当時を回想している。
エミール・アコラス(1826-1891)はフランスの法学者、政治学者。アンドル県に生まれ、パリで法学を修めた。ベルン大学で教鞭を執ったのち、パリに戻って私塾を立ち上げた。
この私塾にはジョルジュ・クレマンソー、シャルル・フロケが学び、また彼は帝国憲法を準備するために1870年か1871年にかけてヨーロッパに派遣された日本の貴族西園寺公望と、1872年から1874年まで「東洋のルソー」と呼ばれた日本の政治家で哲学者でもあった中江兆民の法学の教授であった。
西園寺は後年、「余が師エミル・アコラス翁はこの世紀の半ば頃より、仏国の政治思想界に少なからぬ勢力を有し、学問の淵博と云わんよりは、寧ろ識見の透徹を以て知られたる碩儒にしてまた一種の慷慨家なり」(『陶庵随筆』)と回想している。表題の人物や事件を結ぶ関係を探りたいと思う。
主催:現代史研究会 現代史研究会顧問:岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、田中正司、西川伸一(廣松渉、栗木安延、岩田弘、塩川喜信)

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