8月14日(水)14:00~17:00
会場:AVACOチャペル(一般財団法人日本聖書協会 キリスト教視聴覚センター)/
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18
参加費:1000円
ゲスト:早尾貴紀(東京経済大学教員)「和解論の欲望―日本人リベラリストたちはどこで躓いたのか」/
古橋 綾(岩手大学教員)「フェミニスト視点から和解論を考える」
主催:アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)(東京都新宿区西早稲田2-3-18 アバコビル2F)
韓国の日本文学研究者、朴裕河さんが著した『和解のために-教科書・慰安婦・靖国・独島』(平凡社、2006年)が
大佛次郎論壇賞を受賞し、「自国のナショナリズムを批判する韓国の良心がやっと現れた」と称揚されたできごとは、
日本社会に深く内在する植民地主義のありようを改めて認識する機会となりました。
2014年には、被害者による名誉棄損の訴えで話題にもなった『帝国の慰安婦』(朴裕河著、朝日新聞出版)が
出版されましたが、
文学者の手によるこの書籍は歴史研究者から綿密な検証がなされ、
すでに歴史学の文献として扱えないことは明らかになっています。
それでもなお、著名な知識人や全国紙が彼女の発言を重んじるのはなぜなのでしょうか?
本シンポジウムでは、植民地主義を思想史的に批判してきた早尾貴紀さん、韓国での性搾取の問題にとりくんできた古橋綾さんをゲストに迎えて、
継続する日本の植民地主義の視点から「和解」を考えます。
「和解」はなぜ心地よく響くのか。「和解」を称揚し、拡散する言論空間は、日本社会にどのような影響を与えているのか。そもそも誰のための「和解」なのか?
この課題を指摘し続け、昨年急逝した徐京植さんの論文からシンポジウムのタイトルを借用しました。ぜひご参加ください。