レイバーシネクラブ3月例会『人らしく生きよう-国労冬物語』


イベント詳細

  • 日付:
  • カテゴリ:

Pocket

3月21日(木・祝)18:00~
会場:「戸越スペース」(品川区戸越5-14-17マンションドゥエル藤博の地下)
参加無料
上映作品「人らしく生きよう~国労冬物語」(2001年/100分/制作ビデオプレ ス)
主催:レイバーシネクラブ
連絡:TEL03-3530-8588
以下、木下昌明さんの解説です。
*************************************
 『人らしく生きよう-国労冬物語』は1986年から2001年までの「国鉄分割民営化、1047名のJR不採用解雇事件」を描いたドキュメンタリーである。リストラの原点を描き、労働 運動の魅力をとらえたこの作品は、当時のポレポレ東中野で上映されて大ヒットし、全国300か所の自主上映とフランス・韓国など世界に広がった。
 映画の圧巻は、国労本部の闘争終結提案をひっくり返した7.1国労臨時大会のシーン。 「不当なことを不当と言ってきたのが国労ではなかったのか。私たちの人生を勝手に決め ないでください!」と叫んだ闘争団家族・一人の女性の訴えだった。それに鼓舞された組 合員たちが、次々と演壇に駆け上り闘争敗北にストップをかける。「一人ひとりが主人公の労働運動」がそのまま映像化されていた。また映画には、当時の中曽根首相も登場し「 改憲のために国労・総評つぶしを意図して分割・民営化をやった」と公言しているが、そ の後の歴史はそのとおりに進んでいる。
 あれから20年。労働運動は壊滅状態となり、非正規・解雇・低賃金・長時間労働・パワ ハラなど労働現場から悲鳴が上がっている。そうしたなか、この映画を見ることで戦後日 本の歴史をふり返ってみよう。昔、見た人も新たな時代の中でもう一度見直し、みんなで ディスカッションしてみませんか。  なお「日本の労働映画百選」(2016年)にも選ばれています。

Pocket