『虫プロ名画祭2025』プレ・イベントVOL.1


イベント詳細

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4月3日(土)13:30〜16:30
会場:中野ゼロホール視聴覚ホール(中野駅南口・東中野方向に5分)
参加費
プログラム:13:00 開場 13:30 開会(ご挨拶「今回は手塚治虫実験アニメーション特集」)13:40 映画上映
『ある街角の物語』 (1962年/39分)
ひとつの街角に存在する生物、無生物のそれぞれのドラマを交錯させながら、そのすべてが、戦火に巻き込まれ悲劇的なクライマックスへ。
『めもりー』(1964年/5分)
写真を合成し、デフォルメを強調した絵を使って思い出の不確かさ表現。手塚治虫らしい戦争批判が盛り込まれた風刺とユーモアに溢れた作品。
『人魚』(1964年/8分)
空想が禁じられた国に住む少年が、美しい人魚に恋をするが、
良からぬ空想の産物だとされ、強制的に空想する力を奪い取られてゆく。
『しずく』(1965年/4分)
漂流中の男がいかだのマストに見つけた三滴のしずく。
なんとか口に入れたい男の奮闘を描くシンプル・ギャグアニメ。
『創世記』(1968年/3分)
1966年に日本公開されたジョン・ヒューストン監督の映画『天地創造』をパロディ化、紙芝居風の超リミテッド作品。
『ジャンピング』(1984年/6分)
スキップするうちに弾みがつき、町、森、海を越えて、ついには戦争中の国へ-…。全編ワンカット、動画4000枚の一人称アニメーション。
『おんぼろフィルム』 (1985年/5分)
サイレント喜劇時代の連続活劇から定番化された、線路にロープで縛られた美女の救出劇。古典だけあってフィルムはボロボロ…。
『森の伝説 第一・第四楽章』(1987年/29分)
創成期のアニメ、エミール・コールからディズニーを経てテレビアニメまでの発達史、また、フルアニメーションとリミテッドアニメーションの対立を物語の中に織り込んだ手塚アニメの集大成。
15:40 「虫プロ名画祭2025」に向けての話し合い
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手塚治虫さんは、短編中編のアニメーション作品を14作品創っていますが、あまりそれを知る人は多くないと思います。
アトムやレオやサファイアなど、マンガやテレビアニメでの子供向け「優等生」作品とは違って、この実験アニメーションでは、風刺を込めたシニカルな部分を持った大人向けとも言える作品をつくっています。
そこでのテーマも反戦や反ファシズム、非人間的な社会、あるいは開発による自然破壊への怒りと言ったものがコミカルな表現の中に隠されて強い主張となっているように思います。
何より、自分の「言いたいこと」を、面白く見せる工夫を込めた実験的アニメーションの自由な表現を、こよなく愛していたんだなと思います。「ほんとうは(マンガより)アニメーションがやりたかった」とお聞きしたことがあります。
そうした手塚さんの実験アニメーション集を「憲法を考える映画の会」作品に加えてもいいなと思っています。S.H.
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主催:虫プロ名画祭2025 準備会 手塚治虫研究会/*「手塚治虫研究会」は2021年4月3日の結成をめざしている研究会です。ご参加ください。
* 4月3日の「準備会」に参加希望の方は、事前にご連絡いただければ幸いです。
連絡:〒204-0023 清瀬市竹丘1-17-21-505(なんば)TEL:042-492-9530 E-mail:chinamin110@gmail.com(なんば)   hanasaki33@me.com(はなさき)

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