人民新聞をいつもありがとうございます。読み学び励まされています。
新年は、世界がますます分断に直面する姿が目に見えます。ドナルド・トランプは、形振り構わず大統領再選のためにあらゆる機会を利用し、矛盾に満ちた政策を繰り返すからです。
中東についてトランプ政権は、パレスチナの「土地と平和の交換原則」を放棄し、イスラエルの占領を「合法化」。「反イラン」の軍事挑発を騒ぎたてて、イスラエルの暴政を支え続けています。
シリアでは、ロシアイニシアティブのもと、国家レベルの協調や、クルド人勢力とアサド政権の合意文が交わされる一方で、今もシリア、ヨルダン、レバノン、北アフリカに至るまで難民化し、住民は犠牲を強いられています。これが「IS」(イスラーム国)登場に示されるように、米軍のイラク侵略によって中東秩序を破壊した米中東政策の後遺症なのです。
トランプ政権の支援をうけた親米政権の汚職や強権は、人民を抑圧するばかりで何も解決していません。住民は生活を破壊され生存の闘争に立ちあがらざるを得ないのです。闘いが激化する2020年です。
世界の若者が新年を照らす
一方日本では、安倍政権の政府「私物化」が露わになった一年でした。「安保法」を成立させたのを機に、行政権力が司法も立法も支配しています。「便利」の名で管理された強権国家化が進んでいるようです。
今年もオリンピックや皇室行事の続く日本は、治安強化と管理支配が強まり「異論」「異端」への統制、排除、「犯罪者」化が目論まれようとしています。その先には官僚、マスメディアを動員して、憲法改悪が準備されています。あらゆる階層の人々の声を結び、安倍政権の退場を実現する新年としたいものです。
昨年は、香港をはじめ、各地で多くの若者たちが行動した年でした。
若者自身が、偽善的制度や「合意」、汚職、強権弾圧、占領に抗議し、人権、民主、環境、公正を訴え、未来を生きる当事者として根本的解決を求めて立ち上がりました。これらは2020年に引き継がれ、新年を照らしています。世界で日本で変革を目指す若者たち、労若男女と連帯し、人民新聞がさらなる広がりの中で、「人民の新聞」としてさらに活躍することを祈ります。そして、私もまたその光に連帯し共にありたいと思っています。