獄中からの俳句短歌川柳

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在鑑生活、人間関係、鑑舎から思う自然、娑婆の思い出、生きづらさ、人生の総括 <選評第1回>

夏めくや 切子硝子の 深き碧  千葉刑務所 篠原朋和 

評:切子硝子は回転砥石で削ってつくるので、少し痛々しさが残っている気もする。傷みのようなものを美に昇華させている作者の意識の崇高さを感じる。

咲く花の香りを求め夏の道 若い菜っ葉の 手触り試す    作者 同

評:過程というものを感じる。嗅覚から触覚。手触りを試すという言葉に過程を経る慎重さがある。少しずつ感覚を取り戻しているのだろう。 (評者・矢板進)

俳句・短歌・ 川柳を募集中

 獄中生活を送る皆さん、人民新聞では、獄中俳句・川柳・短歌を募集しています。テーマは、在鑑生活、人間関係などは無論、鑑舎から思う自然、娑婆の思い出、生きづらさ、人生の総括など自由です。毎月5日号に同封されるはがきでお送りください(切手不要)。  随時、評者からのコメントと共に、紙面に掲載します。

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