地球を救う政治求め3つの要求 スウェータ・チャウドリー 『カウンター・ファイアー』2019・10・15 翻訳:脇浜義明

ロンドン警察 市民集会を弾圧

温暖化、生物多様性喪失、人類存続危機、生態系崩壊に対し政府は有効な政策を講じない。これに抗議する非暴力市民直接行動運動「エクスティンクション・レべリオン」(XR)を警察が弾圧した。先日の高校生気候ストやグレタさんの国連演説で、気候運動が市民権を得たように見えたが、基本的に資本と権力はそれを犯罪視しているようだ。 (訳者)

 1週間前からエクスティンクション・レべリオン(XR)がスタート。抗議者たちはロンドン市中の要所を占拠して集会、主張を訴えた。彼らの主張は、(1)気候・生態系の緊急事態の真実を告げること、(2)2025年までにCO2排出ゼロを目標にせよ、(3)一般市民が環境政策を決定できるように政府の責任で市民議会を設定せよ。  

この要求は非常に重要だ。  

しかし、12月7日、ロンドン警察は「市内では、午後9時までにXR集会を中止せよ」との条例を発令、事前通告なしで数百人の警察隊がトラファルガー広場を急襲。人々を排除し、曖昧な罪をでっち上げて逮捕した。 

XRでロンドン市内に起きた混乱は、資本が利潤追求で引き起こす気候や生態系の混乱とは比べ物にならないほど小さい。化石燃料燃焼やビニール製品廃棄物や核廃棄物で、地球は修復不可能なほど破壊されている。今すぐ何とかしないと、未来世代は生存できないだろう。  

権力者に対し責任ある政治をやらせるための非暴力運動は、民主主義社会で不可欠な権利である。首都警察がXRを全面禁止し、非暴力抗議活動を犯罪化したのは、民主主義への恐るべき挑戦である。重要な問題に関して市民が政府に政策変革を迫る権利や、市民的自由を踏みにじる無法行為である。  

公民権運動、女性選挙権運動、農民の土地権利運動、LGBTQの人権運動、反アパルトヘイト運動、労働運動など、市民の抗議活動は、歴史的に苛酷な弾圧をくぐってきた。  

しかし、それらの運動にこそ正義があることを歴史は証明している。気候に関する運動も同じであろう。  

今や何もしないことは、地球破壊に手を貸すことになる。地球を救う政治を求める運動は、どんなことがあっても禁止されたり、犯罪行為扱いされてはならない。  

英国労働党はXR弾圧を非難する公式声明を出し、ダイアン・アボットなど何人かの労働党議員がXR運動への連帯を表明した。

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