【長崎 大村入管】相次ぐ死亡事故・人権侵害収容者が抗議ハンスト

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本紙に届いた抗議文 遺書に記された告発状

 長崎入国管理センターの収容施設で死亡事故や抗議ハンストが相次いでいる。強制退去処分の外国人を収容する西日本唯一の施設である長崎県の大村入管で、40代のナイジェリア人男性収容者が死亡した。入管では過去13年間で14人目の死亡者だ。7月15日から収容者が、死因も公表しない入管の態度や劣悪な処遇改善を訴えて集団ハンストを始めた。人民新聞社に本人たちからハンスト宣言と支援の訴えの手紙が送られてきた。広く支援と抗議を呼びかけたい。詳しい経緯は「仮放免者の会」で検索を。抗議先:大村入国管理局(0957―52―2121)  (編集部)

 エドゥアルド・ヒヨシ・ダ・シルバ・フルヤさんからの手紙  

―人民新聞を送っていただきありがとうございます。私と19人の収容者は、大村入管が(1)仮放免許可をしないこと、(2)長期収容し続けていること、(3)真っ当な治療を受けられないこと、(4)亡くなった仲間のナイジェリア人の死因に説明がないこと、(5)死亡事故を起こさないための改善策がされていないこと、などの人権侵害に抗議して、ハンガーストライキを始めました。どうかこの手紙を日本中に知らせてください。―

カルロスさんの遺書

―収容されてから1年以上になります。ここでの収容生活が耐え切れなくなりました。弱い人間だと思っていましたが、在留を続けるためにがんばります。 (1)仮放免許可を申請したのに、許可されません。 (2)長期収容のせいで体調が悪く、頭も混乱しています。 (3)治療を何度も訴えているのに、無視されています。  

よって今年7月15日から、自給・支給食を食べる気はありません。ここで死ぬ覚悟です。私が死んだら、大村入管から適切な処置を受けていない結果です。すべて大村入管センターが悪いのです。 ―ドゥラント・ホアン・カルロス(ペルー国籍・22日から隔離房ブロックへ)

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