【スペイン】フェミニストによる巨大スト 私たちが止まれば、 世界が止まる!出典:『コモン・ドリームズ』3月8日 翻訳 脇浜義明

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 3月8日=国際女性の日、数十万人が「フェミニスト・ストライキ」を行い、スペイン各地でデモ・集会があり、性差別、賃金格差、暴力に対する闘いの強化を訴えた。  

500万人が参加して注目を浴びた昨年のストに続く、2度目のフェミニスト全国行動である。  

労働組合、フェミニスト団体、左派政党などは、全国1400カ所でデモ・集会を行い、「私たちが止まれば世界が止まる」とのスローガンを掲げた。  

3・8委員会は、最終目的として「反同性愛的・家父長的・人種差別的・ネオリベラル的談話の支配状態を転覆する」とのマニフェストを配布。同マニフェストは、「有害なステレオタイプ的異性愛絶対視を排し、裁判官や警察官やソーシャルワーカーに『フェミニズム研修』を義務付ける新教育制度」も要求している。  

ペドロ・サンチェス首相が率いるスペイン社会労働党(PSOE)政府は、定例閣議を早めに終え、「多くの閣僚が夕方のマドリッド行進に参加できるようにする」と発表した。

資本主義廃絶に 向けた国際連帯を

米国のキム・ケリー記者は「大衆的労働運動、左派政党、アナルコ・サンディカリスム労組などの伝統を持つスペインで、フェミニスト労働運動活動家がこのような大規模ストをやるのは、驚くことではないのかもしれない。それでも、米国から見れば驚きで、うらやましく思う」と書いた。  

しかし、ストライキを組織した全国労働連盟(CNT)のスポークスパーソンは、「金曜日ストを動かしている進歩への要求は、スペインや女性に限定されるものではない。私たちの目的は、国際的な労働組合運動の連携を高めて、全世界で闘争を高揚させること。資本主義の終焉に向けて、自分たちの闘いを世界に広める必要がある」と、ケリー記者に語った。  

CNTは、フェミニスト団体と異なり、男性にもスト参加を呼びかけ、「資本主義体制を麻痺状態に追い込むツールになろう」と呼びかけた。  

「革命が起きています。フェミニズムは女性のための闘いを越えて進んでいます」と語り、さらに「異人種と同じように差別される女性やトランス・ジェンダー、世界の女性を支援し、家父長制や働く人々の不安定を終わらせることを願う階級闘争なのです」と締めくくった。

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