【文化欄】連載:反戦をアートで表現する人々(2) 江口滉さん(陶芸家)・西念秋夫さん(茶人・陶芸家)インタビュー(聞き手・編集部・村上)

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福島・沖縄に連帯して 原発ゼロ・核兵器をなくす

3月13~15日、大阪市中央公会堂にて、大阪革新懇・大阪美術家革新懇・大阪原水協が主催する「福島・沖縄に連帯して原発ゼロ・核兵器をなくす第8回アートフェア」が開催された。「復興支援チャリティー美術展」、、「陶芸コーナー」に加え、特別企画としてコンサートやDVD「沖縄知事選挙の勝利の記録」上映、野点(お茶席)コーナーも設けられた。大阪美術家革新懇の会員で、アートフェアの立ち上げから関わっている陶芸家の江口滉さんに、アートを通して反戦にかかわる意義について、茶人であり陶芸家の西念秋夫さんに反戦の場で茶を点てることについて話を聞いた。

アーティストにできる社会貢献とは何か?を原点に反戦を訴える 陶芸家 江口さん

 大阪美術家革新懇は、自分たちができる範囲で社会に貢献しようとしています。アートフェアは、東日本大震災の被災者を助けようと企画したことに始まり、毎年続いています。  

革新懇メンバーとその友人たちの作品を展示販売し、 売り上げの一部を反戦活動や被災者支援へ回します。開期中の3日間で、作品は60点、合計で150万円くらい売れます。半年以上前から準備しますが、全部手弁当です。多額の持ち出しをしているので「フェアを止めて、経費を寄付したら?」と揶揄されますが、私は、自分が好きな陶芸で社会に貢献したいのです。人々の日常生活を豊かにするため何をすべきか考えながら、60年以上、食器を中心に制作しています。私たちは、作品の表現ではなく、反戦の気持ちを込めて作っています。  

メンバーには40人くらいの作家がいて、85歳の私を含め、ほとんど高齢者です。最近の若い人たちは反戦への関心が薄いので残念です。反戦意識で来る人が多いですが、アートを目当てに来た人が反戦に触れるというのがあれば嬉しいですね。

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