月二回、隔週の土曜日、梅田解放区に参加して、大阪駅の東のところに立っている。こちらは、楽器もひけず、歌いながら語るのも苦手なので、もっぱら横断幕を持つのを手伝っている。そして、参加者が道ゆく人に語りかけるのを聴きながら、目の前を通りすぎてゆく若者をながめている▼フランスでは若者も立ちあがり街頭に出ている。日本の若者はなぜ動かないのだ。一つの理由が教育だ。近代教育は、言われたことをそのまま受け入れ、根拠を問わないようにしむけるものだった▼「原発は安全だ」と言われればそのまま受け入れる。「どうしてそんなことが言えるのか。根拠は何か」と問い調べれば、何の根拠もないことがわかるのに。それを補完するのが近代の天皇制である。自分で考えないようにしむけ、国民を統合するため、国家神道と一体に再編されたものである▼今の日本の若者は……、と言っていても仕方がない。根源に天皇制があると言っても、何も変わらない。できるところから横につながり、たがいを認めあってゆく。そして、自ら街頭に立ち人々に呼びかける。街頭に立つことで見えること、そこで学ぶことはほんとうに多い。皆さん、街頭に出よう。 (n)