反戦川柳句集―「戦争したくない」   乱鬼龍

トランプは武器 シンゾウは国を売り

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 川柳作家であり、東京を拠点に原発・反戦をテーマにしたむしろ旗を高く掲げ、「川柳デモ」を行う乱鬼龍(らんきりゅう)さんが句集「反戦川柳句集」を発行した。

 2010年の「がつんと一句―ワーキングプア川柳」、13年の「原発川柳句集―五七五に込めた時代の記録」につづく3冊目の句集である。各方面からの歌撰形式で、「反戦」の気持ちを同じくする作家たちが句会にて批評・切磋琢磨しながら吐き出した渾身の作品が収められている。

 作歌陣も多彩で、川柳界の重鎮からジャーナリスト、教師、3・11の「国内避難民」になったお母さんまで。さまざまな立場の人がそれぞれの目線で吐いた句だからこそ、共感できる一句が見つかるはずだ。

 「今、この国の政治はどこへ向かおうとしているのか。そう思い深く考える時、私たちは、何をどうするべきなのか。さまざまな思い、怒りがこみあげてきてやまない。そんな私たちの思いを、精いっぱいこめて、この『反戦川柳句集』を、みんなの力でつくりました。

 世界中の労働者・市民が協力して支配階級にNOを突きつけるなら、戦争はできなくなるでしょう。この句集がそうしたたたかいに活用されることを願ってやみません」(以上、本文より抜粋)

 乱鬼龍さんは、足尾銅山鉱毒事件の起こった群馬県の出身。田中正造と農民たちの反対運動に感銘を受けた乱鬼龍さんは、ユーモアを交えて、現状を変えていくための活動を行なっている。
(編集部・村上)
▼700円/レイバーネット日本川柳班編著/発行所レイバーネット日本川柳班
電話03-3530-8588 mail:labor-staff@labornet.jp

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