後文化会館で、「米軍基地いらんちゃフェスタin丹後2018」が開催された。集会には市民・労働者・学生ら700人が参加した。「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」は、10月2日に代表の三野みつる氏が膠原病で亡くなったばかりであったが(享年70歳)、事務局長の永井智章氏をはじめ「米軍基地反対丹後連絡会」石井内海氏らは、故人への追悼の意を示すとともに、反基地闘争を闘い抜く固い決意を表明した。
米軍・経ヶ岬通信所では「Xバンドレーダー」の運用が始まって4年が経つ。2018年4月には、予定を積極的に開示しないまま第二期工事が始められた。敷地外の土地を勝手に掘削したり、安全のため平日にしかやらないと決まっていた工事を土曜日にも行っていること、ドクターヘリが飛ぶ際はレーダーを停波するという取り決めが破られ搬送が遅れたことなど、第二期工事の多くの問題が紹介された。
ミサイルやロケット弾を搭載できる戦術輸送ヘリ・ラックホークが何度も目撃されたり、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地で米軍兵士が射撃訓練を行う際、火器と人員は別々に搬送するという取り決めを破るなど、市民の不信感を煽る出来事が多く報告されている。
会場周辺では右翼街宣車が拡声器を使い集会参加者を罵倒していたが、団結してピースウォークを行った。この集会においては、京都府では難しかった共産党と社民党の共闘が実現したことを特筆しておく。 (編集部・吉田一平)