【ブラジル】ボウソナロ・ファシスト政権が誕生 ジェイク・ジョンソン(翻訳・脇浜義明)

多国籍企業が利権求めて群がる

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 10月28日、差別的偏見と軍国主義を掲げたファシストのジャイール・ボウソナロがブラジル大統領選挙で勝利したとき、女性、LGBTQ、労働者、有色人は恐怖で慄いた。一方、西側の企業と商業新聞は歓びを隠せなかった。元極右落下傘部隊員の勝利は、ブラジル市場が外国投資に開かれること、法人税削減、公共サービスの民営化を約束するからだ。

 「多国籍企業はブラジルのファシズム勝利を大きな投資機会と見る」と『ガーディアン』が報道。『カナダ公共放送』も、彼の同性愛嫌悪、レイシズム、女性軽視発言をコメントする一方で、対立候補の労働者党候補に勝ったことは「資源豊かな国がカナダ企業に開かれたことだ」と解説している。元米国務省高官も、「鉱物投資会社にとって絶好の機会となるだろう」と言っている。

 冷酷なファシスト政権から利益を得る位置にあるのは、カナダ企業だけではない。先週インターネット・メディアが報道したように、米国企業経営者たちもボウソナロの勝利に狂喜し、「我々にとって有利になる」と言った。また、ボウソナロがシカゴ大学の右派投資家に自分の経済政策を作成させたことを歓迎し、「投資家たちは喜んで新大統領の権威主義や暴力的政策に目をつむるだろう」、「国家資産の売却、公共年金の削減、税制の改革、経済の規制緩和を経済政策に織り込んだ」と述べさらに、もう一人の選挙顧問は、「新政権はアマゾン地域で環境規制に違反する企業に罰金を科すことはしない」とロイター記者に語った。

米国資本と一体となった選挙

 ボウソナロが権力を掌握できたのは、主として民衆の人気が高かった前大統領ルーラ・ダ・シルバが、疑問の余地があると言われている汚職容疑で逮捕・収監されているからである。

 さらに米国の民間テレビCNBCが、10月28日の最終投票前に「ボウソナロ優勢でブラジル株が外国より好評で、企業も期待している」というニュースを流して、ボウソナロを後押しし、それを右翼議員たちが宣伝した。

 ボウソナロが10ポイント差で勝利したことを受け、公共部門の破壊と「警官に殺害の自由裁量権を与える」と公約した独裁者の当選に投資家が歓呼、株価は急騰し続けた。ブラジル保守系新聞『ブルームバーグ』の29日記事は、世界の投資家が喜ぶようなボウソナロの発言を報道している。

 「ブラジルの次期大統領は赤字の削減、負債の支払い、政府規模の縮小を約束した。そのおかげでブラジルの資産は29日、価格が増大し、ブラジル通貨1・5%上昇、サンパウロ証券取引所の先物取引の株価指数ボベスパ指数が午前中で4%上昇した。半官半民の石油会社ペトロブラスの米国預託証券は時間前取引で7・1%も上がった」と。出典『コモン・ドリームズ』、2018・10・29

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