【伊方原発】「社会通念」を根拠とした再稼働認める広島高裁判断 脱原発アクションin香川 名出真一

原発のない未来のために!

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 昨年12月、広島高裁の伊方原発3号機運転差し止めの仮処分決定によって、四国電力は予定していた再稼働ができず、四国では再び原発の電気のない状態になりました。

 伊方原発3号機については差し止めを求める5つの仮処分申請、4つの訴訟が闘われていました。しかし、広島高裁決定は9月25日に四国電力の異議申し立てを認めて、12月の決定は不当にも取り消されました! もともとこの決定は9月30日までという期限付きのものでした。そのため、何もしなくても30日には再稼働が可能になる。にもかかわらず四国電力は異議の申し立てを行い、広島高裁は期限直前に決定を取り消すという暴挙に出たのです。

 原発の危険性を認めることは絶対に許さない!という政府と電力資本の徹底した資本の利益優先政策を司法が追認するものです。このすぐ後に出された大分地裁仮処分申請却下の決定は広島高裁に続き司法の独立、矜恃といったものを完全に捨て去り、権力に屈服したことを宣言したようなものです。

 広島高裁での12月の決定は「阿蘇カルデラについて、現在の火山学の知見では、伊方原発の運用期間中に火山活動可能性が十分低いと判断することはできない」という判断から決定されました。しかし、この危険性について異議審では「国民の大多数はこのことを格別に問題にしていない」だから問題にしなくていいという、考えられないような決定内容です。

 そもそも、阿蘇カルデラ噴火があるかもしれないということを、「国民の大多数」が知っているのでしょうか。どのような調査を基に「格別に問題にしていない」と判断したのでしょうか。司法という場が法律に関係ない「社会通念」という漠然とした根拠のないことを基に判断を行った、歴史的に恥ずべき決定です。

 大分地裁判決は、「これまでの裁判で最悪の判断」であり、原発の安全性について審理せず、「新規制基準に適合すれば問題ない」という、驚くべきものです。

私たちはあきらめない

 「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の呼びかけで、福島事故以降、毎月11日に行われている伊方原発ゲート前座り込みは、雨の日も雪の日も続けられ、全国的に知られる行動になりました。

 伊方原発をめぐる闘いは50年を超えています。運動の中心となってこられた方々は、ご高齢になっています。私たちはいつまでこの現地の方々に闘いを続けさせなければならないのか、不安と負担を強い続けるのか。そんな想いを持った人たちで「伊方から原発をなくす会」が作られました。

 この会が呼びかけ、政府・電力資本・司法に私たちの声=「原発は許さない」をぶつけるため、9月30日、伊方現地での全国集会が予定されていました。しかし台風24号のため規模を大幅に縮小して行わざるを得なくなりました。それでも各地から30人の人が集まり、暴風雨の中シュプレヒコールをあげました。

 広島高裁決定の取り消しによって、四国電力は10月27日に再稼働を予定しています。原発は「差別と分断と放射性廃棄物、そして被ばく」以外何も生み出しません。原発を動かしていい理由は一つもありません。

 私たちは決してあきらめない! 10月27日の再稼働も絶対許さない。そのための行動をとっていきます。司法が権力に屈服するなら、私たちの力でもう一度司法の役割を思い出させる。電力資本が命より金を優先するなら私たちは命を賭けた闘いを行う。政府が労働者市民を力によって押さえつけるなら私たちは連帯と団結の力でこれに抗う。

 すべての原発を廃炉にするまで頑張りましょう。

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