【ぷりずむ】

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 森友問題で、ごみの撤去費算出に関わった業者が学園と近畿財務局の誘導で虚偽報告をしたと自白した▼この業者を批判する声はほとんど聞こえてこないが、明らかに彼らは汚いことをしたのだ。繰り返される企業の不正でも、トップや上司だけでなく、現場が加担している。世間は、悪いのは命令したほうだという。麻生や安倍の関与に目を向ける。政治的には大事だが、国民にとってはむしろ、上司などから汚い仕事を押し付けられる方が身近な問題だ▼戦争体制が成立するのは、社会の末端までそれに従う人間がいるからである。戦争や不正が広がらないためには、社会ヒエラルキーの各層で、一人ひとりが「汚い仕事に従わない」ことが大事だ▼末端実行者を厳しく罰することに力を入れるべきだ。トカゲのしっぽ切りをされ、上は守ってくれない。その経験の積み重ねから変化は始まる。加担しないためには、命令に従わない、記録に残す、録音録画する、内部告発する、その組織を辞める、相談先や支援先を知っておく、メディアなどに情報を流すなど、「対処の仕方の選択肢」が思いつくように知らせておくことが大切である▼不正の前でどう選択をするか、人生から問われているという視点へと変化するような営みを増やしたい。 (H)

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