【言わせて聞いて】連鎖する貧困

前川喜平さんの講演を聴いて  関西よつ葉連絡会 職員 A

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 日本は豊かな国で、モノが溢れていて、食べるには困らない、海外の発展途上の貧しい国々に比べれば、まるで天国のような貧困格差のない社会であるイメージを、マスコミや政府は長きに亘って国民に与え続けています。私もそう信じさせられて、それが当たり前のように感じて、自分の周り人との格差を意識することなく生活してきたと思います。ですが、当然富める人がいれば貧しい人がいるわけで、今まで見て見ぬふりをして済ませてきた貧困の実態が、社会構造の変化とともに、特に女性や子どもに極端な生活格差が目立つようになりました。

 もちろん貧困家庭は昔からあったでしょうが、当時は地域のつながりが機能していて、周りの家庭同士で助け合って生活していました。今はその社会的機能が失われてしまい「自己責任論」が闊歩し、見えないところで貧困が深刻化しています。これを防ぐには、やはり地域的つながりを回復するしかないと私は思います。

 増え続ける待機児童の問題にしても、その深層にはシングルマザーが働いて子育てをしていかねばならない現実が増えていることがあります。彼女たちにとって厳しい今の社会状況を、政府が法的に支援すべきなのは当然です。大企業優遇減税などを見るにつけ、たとえば子ども食堂のような民間での自主的な支援活動に対して少し援助するだけでも、子どもの飢えはしのげます。

こんな政権に貧困の窮状はわからない

 しかし、現状は首相夫妻自らがトップダウンで、復古調の右翼的教育を目指す「森友学園」に密かに多額の資金を援助したり、友人加計理事長に便宜を図ったりと、めちゃくちゃな政権です。そういう貧困家庭の窮状に思いはせることは、期待できそうにありませんね。それにしても、加計理事長の厚顔無恥な記者会見は日本の恥ですよね。

共に無罪をかちとろう!

 山田洋一さん応援します。私も現在警察庁と全力で戦っています。私は警官に職務質問時に押し倒され、手足をけがしました。生々しいけがをしている動画を提出し、無罪だ!と全力で戦っています。お互い頑張って無罪判決を勝ち取りましょう。(大阪拘置所・工藤浩)

縛られた価値観天皇制が原因

 政府高官をとことん追求できない日本人の縛られた価値観にはあきれています。これの原因は天皇制にあり。隣国との差異は明白。隣国(われわれの先祖の国)では大統領も訴追する。死刑判決も出す(実態は恩赦あり)。人物としては立派な現天皇、しかし天皇制度が諸悪の根源だ。つまり思考停止として強力。日本人の多数者はこのことに絶対に触れない。(小樽市 童話作家・加藤多一)

当事者性を実感

 オリオンの会の活動については、「事件」により初めてその一端に触れました。編集長の獄中報告も興味深く、時にわが身を振りかえさせられたりします。貴紙の当事者性を実感したためか、他の記事にも、これまでとは違った力強さを感じます。(西川純)

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