3月30日の玄海原発3号機蒸気漏れ事故にも関わらず、関西電力は大飯原発4号機の再稼働を5月9日に行った。これに対し、4月22日、「大飯原発うごかすな!関電包囲全国集会」が行われ、700人が関電の本店を取り囲み抗議の声をあげた。今回は、20代の若者に感想を書いてもらった。 (編集部・村上)
参加する度になんともいえないもどかしい気持ちは増している。原発事故を経験したこの国がなんで原発を動かすのか、なぜそれを止めることができないのだろうか。という怒り。それとそんな気持ちはあるものの、日々を過ごしている自分の浮いた存在への苛立ち。だろうか。原発事故以降、福島と関わる機会をもらい、たくさんの人と出会った。現地で自分が体感したことがなければ、事故直後の怒りや苛立ちはもっと薄まっていたかもしれない。
なにをしたらよいのか? 失礼な質問に現地の女性は優しく答えてくれた。「現地をみて感じたことを多くの人に伝え、福島を忘れないでほしい。ただそれだけです」と。この言葉と福島を通した人との出会いが、今も私を関電包囲集会やデモへ足を向かわせる。そうだ、忘れたことは一度もない。けれど多くの人に伝えていけているだろうか、それがもやもやの原因かもしれない。
原発なんていらん。絶対にいらん。何が何でもいらん。それは通じるはず。 (能勢農場・T)