山田編集長 6・30大集会と7・18判決へ参加を

求刑2年に怒号の抗議 最終弁論

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 5月23日、編集長不当逮捕の論告求刑と最終弁論が行われた。弁護団は、山田さんが「他者が口座を使うことがありえる」と銀行に伝えて社員が認めた録音テープを証拠に出していた。これに神戸地検は慌てて上司を証人申請したが、裁判所は却下。予定通り結審を迎えた。

 この日は開始前に地裁前で昼休みアピール・ビラ配りし、「裁判長は無罪にせよ!」とコールした。釈放後初めて山田さんも参加し、神戸地検に「早く荷物を返却しろ!」と訴えた。傍聴席は満席になり、入り込んだ公安警察4名を開始前にみんなで取り囲み、追い出した。

 開廷冒頭、検察は「懲役2年」を求刑した。他人がクレジットカードを使ったら2年も監獄に入れられるなどありえないし、断じて許されない。検察は、誰もが行っている行為を犯罪化するために「本件口座開設行為」と大げさに強調し続けた。また逮捕状にも起訴状にもない「日本赤軍」「指名手配者・岡本公三」の名を連呼し、裁判官への印象操作を行った。これに傍聴席から「それの何が罪なんだ!」「関係ないだろ!」「口座開設は銀行も認めただろ!」とヤジが飛ぶ。求刑2年には「お前らが入れ!」と怒りが飛んだ。

 続けて橋本弁護士が最終弁論。「検察は第三者にカードを使わせた、と強調するが、第三者とは通常全く知らない他人を指す。口座は全て山田さんの管理・指示のもとに使われていた。検察の主張は無効だ。私たち弁護士も事務所の職員に自分のカードを渡し、依頼人の振込金を降ろしてもらうことはよくやっている。

 山田さんが有罪なら、全ての弁護士も有罪だ。確かに07年の最高裁判決で、クレジットカードの第三者利用が有罪確定している。しかしそれはカードが本人の手を完全に離れて出会い系サイトの未納料金回収に使われていた件だった。こうしたマネーロンダリングの防止と山田さんの件とは全く無関係なのだ。

 本件の被害者は銀行ではなく、山田さんと民主主義です!」と、身振り手振りで熱く訴えた。

 最後に山田さんが「政治弾圧を許さない。だが弾圧を機に人民新聞は飛躍的に発展した。これからも闘い続ける」と宣言し、法廷いっぱいの拍手に包まれた。判決前大集会、判決日にぜひ結集をお願いします。 (編集部・園)

(1)判決前大集会 6月30日(土)
18時半~尼崎小田地区会館(JR尼崎駅南口5分)
出演者:山田編集長、橋本弁護士、下地真樹さん(阪南大学)、人民新聞社、ほか
(2)判決 7月18日(水)
10時~神戸地裁前アピール、11時~開廷@地裁101大法廷、11時半~記者会見@神戸地裁司法記者クラブ(予定)

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